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【ニューカマー・レコメンド】溢れる気骨。新天地で迎える第2章:金永基(湘南→大分)(13.02.18)

2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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その存在感の大きさは、190cmという長身だけが理由ではない。たとえばハードなトレーニングで、たとえばリラックスゲームで、またたとえばサポーターとふれあう場面で、気の利いた言葉を投げかけては和やかな空気を場に通す。いつも笑いを忘れない、チームに欠かせぬムードメイカーである。

ルーキーイヤーの2007年から2年間フル出場を果たし、文字通り大型GKたる存在感を示したが、しかし以降は度重なる怪我に苦しみ試合から遠ざかった。長期に及んだ傷も癒え、昨季は開幕からメンバーに名を連ねるも、出場はリーグ戦4試合にとどまった。

試合に出られない、怪我とはべつの苦しみがなかったといえば嘘になる。だが個人的な苦しみはさておき、自身のプレーに集中しながらチームの勝利を第一に考えるメンタリティを育み、還元した。ピッチのなかではサッカーと真摯に向き合い、悩む若手と食事をすれば言葉で背を押した。GKの居残り練習のあと、自然な流れのままにGK3人で食事をともにし、他愛ない話に花を咲かせることも少なくなかった。「チームがいい方向へ向かうよう前向きな声をかけたり鼓舞したり、試合に出ていないなりに自分もなにか力になりたい」意識的にせよ無意識的にせよ、つねにチームをいちばんに想っていた。

長身やリーチの長さを活かし、空を制す。のみならず、ラインを高く設定する湘南の戦術を吸収し、ポジショニングやシュートストップの面でも磨きをかけた。攻撃的なフィードで前への推進力を加速させれば、声で仲間を落ち着かせることも忘れない。斉藤誠一(前GKコーチ)も折に触れて成長を口にしたものだった。

初めての移籍を経て、新天地でプロ7年目のシーズンを迎える。湘南が前回J1に臨んだ2010年も出場はナビスコカップの3試合に限られ、リーグ戦のピッチには立っていない。そうした様々が、選手人生の新たな幕開けを予感させる。

新体制発表会見では、こんなふうに語っている。「湘南にはいまでも感謝の気持ちを持っていますが、それ以上の感謝をもって大分でプレーし、勝利というかたちで表したい」。自身の向上とともにチームを優先して考える、金永基らしい言葉だ。

以上

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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
チケット好評発売中!

2013.02.15 Reported by 隈元大吾

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