★2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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ロメロ フランク。学生時代の登録名であるベロカル フランクとして覚えている人は少なくないだろう。大学を卒業し、水戸に加入すると同時に登録名を変更することとなった。本名はロメロ・ベロカル・フランク・ラーク。ロメロが父方の苗字で、ベロカルが母方の苗字だ。
さて、なぜ登録名を変更することになったか。大学時代まで母方の苗字を登録名にしていたフランクはプロになる前に父親と話をする機会があった。そこでフランクが「日本では父方の苗字をつけるのが普通なんだ」と話したところ、父親が「じゃあ、なんでお前は俺の苗字をつけないんだ!!」と言われたという。「いまさら!?」とフランクが思ったと同時に「確かに」と納得し、プロになるにあたって父方のロメロを登録名にしたのであった。ちなみに「ラーク」はタバコの銘柄。長男が「ウインストン」、次男のフランクが「ラーク」、三男が「ケント」、妹が「サレム」と4人兄妹すべてタバコの名前がつけられている。
ロメロ フランクに登録名を変更して水戸に加入したフランク。2年という間に大きな成長を遂げた。「特に守備面と判断力は成長したと思います」と自ら語るように、柱谷哲二監督の徹底した指導のもと、ボランチとして一回り大きくなった。ただ、道のりは平たんではなかった。彼の成長には幾多の痛みも伴った。自陣でボールを持ちすぎたところを奪われて失点を喫したり、後半途中に運動量が激減してチームのバランスが崩れたりなど、様々な失敗も経験した。パワフルなドリブルや懐の深いキープ力、縦への推進力はリーグでもトップレベル。守備力と判断力さえつけば、J1で通用する選手になれると信じて、柱谷監督はフランクを起用し続けた。その結果、今の彼があるのだ。
昨シーズン終了後、柱谷監督はフランクについてこう語った。「やっと60〜70%まで来た。あと1年、ここでプレーすれば、90%になれる」と。完成形を見る前に移籍が決まってしまったことが残念で仕方がない。ただ今は、移籍先の山形で本当ならば水戸で到達するはずだった「90%」の姿を見せてくれることに期待したい。水戸で経験したすべてのことを、これからのサッカーに生かしていってもらいたい。
以上
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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
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2013.02.15 Reported by 佐藤拓也