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【ニューカマー・レコメンド】C大阪を盛り立て続けた「ナンバー1」:松井謙弥(C大阪→徳島)(13.02.17)

2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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「ケンヤはすべてがいい!能力も高いものを持っている。今回、ケンヤが徳島で、1人で勝負することを選び、C大阪で一緒にプレーできないのは寂しいけど、あいつなら活躍してくれるはずだし、頑張ってほしい」
松井謙弥のことを聞いたとき、開口一番、そう絶賛したのは、公私ともに仲がよく、松井の兄貴分でもある、C大阪の播戸竜二だ。この言葉は、実際に間近で取材したり、練習や試合を見続けていたものにとっては、本当によく分かること。また、今回は期限付き移籍とはいえ、その「寂しい」という思いは、C大阪のチームメイトやサポーターにとっても共通している。

磐田、京都を経て、2010年からC大阪に加入した松井。3シーズンでの公式戦出場は、リーグ戦15試合、ヤマザキナビスコカップ4試合、天皇杯8試合のみ。韓国代表GKキム ジンヒョンが正守護神として君臨するなか、ベンチから戦況を見守る状況が続き、特にこの2年間は、J1で出場機会を得ることはできなかった。それでも、松井が腐る様子は、見たことがない。それどころか、練習や試合では、常にピッチでもロッカールームでも、その明るいキャラクターで盛り立てていて、チーム内では酒本憲幸とともに、ムードメーカーの1人だった。また、キム ジンヒョンが試合中にミスをしたり、失点が続いたりして、悔しさあふれる様子があったとき、ハーフタイムや試合終了後、真っ先にキム ジンヒョンを慰めたり、元気づけようとしていたのは、チームではライバルであるはずの、松井だった。GK同士の連帯感や強い絆も作り上げたのは、彼がいたからだ。

もちろん、試合での松井の存在感も、際立っていた。それが特に顕著に表れたのは、2010年シーズン。キム ジンヒョンの負傷離脱により出番が回ってきたなか、15試合で喫した失点は13。GK防御率にすると、0.87という抜群の数字を残している。そのときには、茂庭照幸、上本大海(現仙台)を中心とした鉄壁のディフェンスがあったとはいえ、最後の砦として松井が踏ん張っていたのはまぎれもない事実だ。彼の身体を張ったセービング、鋭い反応、守備陣との好連係でC大阪は何度も救われた。それが、初のACL出場の原動力にもなったのだ。

昨シーズン、C大阪でのラストプレーとなった天皇杯準々決勝、G大阪戦。120分間で、実に23本のシュートを浴びせられたが、松井はそのなかでもファインセーブを連発するなど、C大阪ゴールを懸命に死守し続けた。延長後半にて失点し、力尽きる形となってしまったが、彼がいなければ大敗していてもおかしくない内容であり、改めてC大阪の1番を背負ってきた男の意地を見た試合でもあった。

そんな様子を見てきたからこそ、松井の徳島での活躍を疑うことはない。また、今度はピッチ上で成長し躍動し続ける徳島の1番を、C大阪に関わる誰もが応援している。

以上

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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も!★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日(土)13:35キックオフ/国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
チケット好評発売中!

2013.02.15 Reported by 前田敏勝

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