第24節・愛媛戦、１点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム。中央での混戦からボールはペナルティエリア内に流れた。そのボールに唯一反応したのが岡本達也だった。冷静にニアに流し込み、起死回生の同点弾を決めたのだった。
岡本がボールを受けた時点で、絶対に入ると思った。ゴール前での集中力の高さはチーム随一。日々の練習から抜群の決定力を見せている岡本が“ここ一番”で外すわけがない。研ぎ澄まされた集中力を発揮してチームに勝点１をもたらすゴールを奪ったのだ。

しかし、“今”に至るまで苦難の道のりを歩んで来た。「よくモチベーションを保っていられるな」と感心してしまうほど、辛い日々を送ってきた。開幕から出場機会に恵まれない状態が続き、ベンチ入りさえなかなかできない。

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