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【J1:第4節 C大阪 vs 仙台】プレビュー:ともに無敗の4位C大阪と首位仙台。好調同士のライバル対決。(12.03.30)

鳥栖との開幕戦を引き分けた後、G大阪と川崎Fに連勝して4位のC大阪。3戦全勝で首位を走る仙台。好調なチーム同士の直接対決が、C大阪のホーム・キンチョウスタジアムで行われる。J2時代から激戦を繰り広げ、2010年から同時にJ1へ復帰。その後も、ライバル関係を保ち続ける両者の一戦は、今回も1点を争う好ゲームが予想される。

「守備の戻りが早いし、技術的にもレベルが高いから、今、リーグでトップを走っていると思う」と、仙台を評価するのは、C大阪のセルジオ ソアレス監督。やはり警戒するのは、仙台自慢のハードワークと、タイトで組織的なディフェンス、そこからの速攻だ。「本当にタフで激しいゲームになるだろうし、細かいところで試合が決まると思う。我々は細心の注意を払って試合に入らなければいけない」(セルジオ ソアレス監督)と、策士・手倉森誠監督率いる仙台を迎え撃つにあたって、ホームチームは気を引き締めている。

さらに今年は、その相手の強力守備陣に、C大阪から上本大海が加わったことで、C大阪と仙台の対戦に、また1つ、因縁ができた。かつてセンターバックでコンビを組んだ茂庭照幸は「仙台でどれくらい成長しているか楽しみ」と言い、「大海にケンペスが止められるかは見物。たぶん、あいつの苦手なタイプだと思うから」と不敵な笑みを浮かべる。同じくDFラインでともにプレーした丸橋祐介は「(セットプレーなどでは)簡単に競らさないよう、身体をぶつけてフリーでやらせないようにしたい」と述べるなど、チームは「打倒・上本」にも強い意気込みを示す。

ただ、今季のC大阪は、これまでのイメージとはちょっと違う戦いもできている。清武弘嗣、キム ボギョンらを主体とする攻撃力はそのままに、バランスを重視する新指揮官は、守備も強化。その成果は、3試合を終えた段階で証明され、許した失点は仙台同様1点だけ。開幕ダッシュの一因ともなっている。しかも、失点はG大阪戦でのパウリーニョに許した直接FKのみで、試合の流れのなかからでは、相手にゴールを与えていない。この試合では、C大阪として、仙台に守備でも対抗できるところを見せつけたいものだ。

一方で、「前の試合ではゴールもたくさん取っていて、昨年よりも攻撃力は高いと思う」(扇原貴宏)、「首位だし、勝っているということは、(要因は)守備だけじゃないなと思う」(柿谷曜一朗)とC大阪の選手たちもいうように、仙台の攻撃力は侮れないもの。梁勇基、朴柱成といった軸となる選手がケガで不在のなかでも、赤嶺真吾、太田吉彰はしっかりと結果を残し、関口訓充、柳沢敦らも前線で効果的な動きを披露している。今回はC大阪の主将である藤本康太が前節に退場処分を受けたため出場停止となり、センターバックには新たな人材が入るが、その候補に上がる山下達也と金聖基は、どちらにしても、スタートからプレーすれば、これがJ1初先発。札幌で昨年不動のレギュラーの地位を築いた、経験豊富な山下の出番が濃厚となっているものの、彼らのプレーもキーポイントにはなりそうだ。

過密日程が続いていたU−23日本代表の清武、山口螢、扇原も含めて、全体が中1週間の間隔でじっくり調整できたのは、開幕戦の鳥栖戦以来となるC大阪。「いいトレーニングが積めてきているので、あとはそれを試合でしっかり出すだけだと思う。首位相手に勝って勢いに乗りたい」(扇原)と、目指すは「ストップ!仙台」。会場のキンチョウスタジアムでは仙台との公式戦3試合で記録上は3引き分けだが、昨年最後の対戦となった天皇杯ベスト16では、延長戦で先制されながら、土壇場の村田和哉のゴールで追い付き、PK戦の末に勝ち上がったという、いいイメージもある。

果たして、今季初のキンチョウスタジアムでのゲームでC大阪が天皇杯同様に歓喜に沸き、3連勝を達成するのか。それとも、仙台がC大阪を破り、全勝で3月を締めくくるのか。3月の覇者を決める上位決戦は、目が離せそうにない。

以上

2012.03.30 Reported by 前田敏勝
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