●三浦泰年監督（北九州）：
「ゲーム展開が今日の天気のように変わりやすく、90分がどう終わるのか読めなかった。雪や雨、曇り、晴れ間と天気が目まぐるしく変わり、グラウンド状態もよくなかったので、ゲームへの入りが大事になってくると思っていた。集中してよい入りをしたが、リズムに乗りながらもネットを揺らすことができず、決めるべきところで決めることもできなかった。前半アディショナルタイムの失点が後半にどう影響するのかと思っていたが、選手は前半のよかった部分を継続して集中して戦ってくれた。富山がセットプレーをしっかりものにして２度もリードされたが追い付き、最終的に逆転できたことは彼らに力が付いてきた証拠だと思う。選手をしっかりと評価したい。こういう試合の後がより重要になる。次の試合への準備を頭に入れながら、おごることなく臨みたい。
このような天候にも関わらず、1600人のサポーターが足を運んでくれた中で、富山とお互いにアグレッシブな、攻撃的なサッカーをすることでき、意味のある試合だったと思う」

Q:失点直後のハーフタイムでどんなことを伝えたのか？
「最後のワンプレーですべてがネガティブになるわけではない。しかし、周りの人間は全てをネガティブに捉えてしまう。それは悔しくはないか、と彼らに言った。かなり厳しく伝えたが、彼らはプロとしてのプライド、自覚をもってピッチに立ってくれたと感じる。後半は彼らを信じるだけでよい状態だった」

Q:決勝点のミドルシュートにつながるシュートコーナーは監督の指示なのか？
「彼らが相手の裏をかくプレーを考えて実行した。私からよく伝えているのは、早く攻めてくると相手が思っているならばゆっくり、ゆっくりつなぐと思っているならば早く攻めなさいと。あの得点は相手が中に放り込んでくると思っているところで、うまく逆をついて端戸のゴールにつなげた。私さえも欺くことができれば、このようなゴールが生まれる。非常によいアイデアだったと思う」

Q:前節に決勝点を挙げた渡選手が本日も同点にする２点目を挙げた。ラッキーボーイ的な勢いを感じるが監督はどう見ているのか？
「彼自身は自分をラッキーボーイだと思ってはいないだろう。だからこそ、このような結果を出すことができているのではないか。このようなチャンスをなんとかものにしたい、と思っており、18歳でありながらハングリーである。18歳で向上心のある選手は多いと思うが、彼からは野心を感じる。彼のメンタル的な強さ、精神的に大人な部分。ピッチを離れればまだ高校生のような顔つきをしているが、サッカーに対して、グラウンドに向かうにあたって大人であると感じる。若い選手でも１、２試合なら活躍することができる。これを３、４試合と続け、そしてシーズンを通して戦うことがテーマになる。彼にはそこまで視野に入れながら、今後もしっかりとした姿勢で取り組んでもらいたい。得点シーンはコーチと話していて見てはいないが、前節、今節とセンターフォワードとして結果を残せたことは渡にとって非常に大きいと思う」

以上