連敗と共に、今の栃木の悩みの種はケガ人が多いこと。主力の離脱が開幕からのつまずきに少なからず影響を与えているのは否定できない。ここ最近は明るい話題に乏しかったのが、今日は先週のリハビリ組が続々と全体練習に合流した。昨季から長期離脱しているパウリーニョも、その一人だ。スモールフィールドでのポゼッションなど、練習メニューを全て消化した。
キャプテンの自覚に満ちている背番号7は、2連敗したチームの雰囲気を察し、積極的に声を出すことで盛り上げ役を担っていた。その姿からは順調にケガが回復していることがうかがえた。パウリーニョ本人も、「ここ数日はすごく状態が良いんだ。だから自信に繋がっている。体に聞きながらだから復帰できる日は具体的には言えない。でも、できるだけ早く戻りたい」と、明るい表情で話してくれた。フィジカルを上げつつ試合勘も取り戻す必要があるだけに、3月中の戦線復帰は難しいかもしれないが、4月の頭には、1日の千葉戦(@栃木グ)には間に合うのでは? そう尋ねると、「目標がないといけないとは思う。千葉戦では良い形でプレーしていたい」と、ポジティブな反応が返って来た。
「自分一人が戻っても栃木が変わるとは思わない」と、こちらの過剰な期待を制するように話したが、「これまでやってきたように闘志を出してチームを引っ張りたい」と、心強い言葉も残した。「喧嘩のできる」(松田浩監督)チームの支柱がピッチに戻って来る日は、そう遠くないはずだ。
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2012.03.13 Reported by 大塚秀毅