横浜FCは、開幕戦で非常に悔いの残る敗戦をしてしまいました。すばらしい立ち上がりを見せて、10分には横浜FCに復帰した「ジャンボ」こと大久保哲哉選手が見事なボレーシュートで先制点を上げました。チームはその後、前半終了間際と後半に失点して逆転負けを喫しましたが、大久保選手と難波宏明選手の2トップは、キャンプからの好調を維持していることを示しました。
この2トップの好調さの理由は、裏に抜ける動き出しとスピードに特徴のある難波選手と、高い身長を生かしたポストプレーやゴール前への飛び込みが得意な大久保選手の特徴がかみ合っていることです。お互いがその特徴をよく理解していて、コンビネーションがよく合っていますし、周りの選手もそれぞれの特徴を生かしたプレーを選択しています。開幕戦でのゴールも、難波選手が左サイドに飛び出したところから起点を作り、そのクロスのこぼれ球から大久保選手が決めたものでした。大久保選手は、ゴールに向けたイメージが強くできていると語ります。
「負けましたけれども、FWとしては良いイメージをもってゲームができました。ゴールのボレーはイメージ通りで、ふかさずに枠に決めようと思っていて、野崎が良いスルーをしてくれたんで、うまく合わせられました」
次のホーム開幕戦は、J2リーグ通算10000ゴールがかかります。もちろん、10000ゴールだけを狙ってプレーするわけではありませんが、
「通算10000ゴールは取れたらいいですね。ただ、チームは前節で勝点3が取れなかったので、今度は勝点3が取れるように。それで自分が得点できたらいいですね。この前の試合は、良い時間でもう1点取れれば楽になったはずだし、失点する時間もよくなかった。次はホームゲームなので絶対に取りたいです」
と意欲を見せている大久保選手。練習でも、積極的にシュートを狙い、強烈なシュートを決めているだけに、ジャンボのゴールに期待がかかります。
以上
2012.03.08 Reported by 松尾真一郎