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【キャンプレポート2012:山形】2月14日(火):山形の守備戦術、変わったことと変わらないこと。(12.02.15)

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11日の島原がまだすリーグ・北九州戦が今季初のトレーニングゲームとなったが、この先は中3日や中2日で連続してトレーニングゲームが組まれている。「負けていい試合はトレーニングゲームにはひとつもないが、同時にそれ以上のものを見つけて選手たちやチームの成長につなげていきたい」とは奥野僚右監督の言葉だ。午後の練習予定を取りやめ、午前のみとなったこの日の練習では、翌日のトレーニングゲーム熊本戦を戦ううえでのテーマが攻撃・守備それぞれに提示された。

そのうち、守備ではGKを付けた9対10の数的不利の状況が設定された。
自陣にはGKと、4-1-4に配置したフィールドプレーヤー。4-1-4-1を思わせるシステムが、4-2-3-1で戦った北九州戦からの変化なのか、オプションのひとつとして考えられているのは明かされていないが、両サイドバックを押し上げた10人の相手をセットした状態から迎え撃ち、奪ったら素早い切り換えでハーフウェイライン上の3つのゲームにボールをとおすパターンを繰り返した。

奥野監督は、2つのライン間の距離について「12mくらい離れていても構わない」と伝えている。コンパクトにスペースを埋めることより重要なものがある。それがプレスの連動性だ。「ボールに対して全員が守備をするということです。ボールを中心として、一番危ないところを消していく作業を徹底するということです」(奥野監督)

トレーニング中、奥野監督がもっとも声を張った場面があった。「味方がボールへプレスに行ったら、どんなに苦しくても押し上げなきゃいけない。押し上げられないなら行かせるな! スライドしなきゃやられるんだよ!」。ただし、どのタイミングで行くのか、行かないのかについては細かい言及をしていない。「できる限り、(ピッチの)中で解決してもらいたい。自分たちでいろんなコンビネーションを高めていってほしい」との思いがあるからだ。コーチング重要性を新チーム結成以降、何度も口にしているのもそのためだ。

「やってることは基本的には昨年まで同じだと思います」。守備に関する印象を聞かれた太田徹郎の言葉は、昨年も山形に在籍していた選手の概ね総意だった。山形はリトリートしてスペースを埋める印象を持たれがちだが、アプローチとともにボールサイドに全体がスライドする作業は、これまでと大きく変わるものではない。「でも…」と太田は続ける。「昨年まで、サイドハーフは自分のサイドの選手をしっかり見ていましたが、今年は引きすぎずにちょっとボカしながら、という感じです」。そのサイドハーフを本職とする宮沢克行も「ディフェンスラインにミッドフィルダーのラインが吸収されないようにとは言われます。今年は受け渡せる時は受け渡す。そこは徹底しています。ハーフは高い位置を取れるように、ということだと思います」と戦い方の変化の中身を説明した。

3セットマッチで行われた北九州戦の1本目は守備の連動性を構築できずに押し込まれ、攻撃に転じる機会を多くつくることができなかった。攻撃サッカーを具現化するためにも、守備の出来はカギを握る。

以上
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2012.02.13 Reported by 佐藤円

攻守ともに11人が連動してこそ最大限の力を発揮できる。そして、その連動性はコーチングの声がつくる。

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