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【キャンプレポート2012:福岡】2月11日(土):宮崎キゃンプ終了。少しずつ見えてきた形(12.02.12)

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2月2日のキャンプインから10日目。福岡は宮崎キャンプの総仕上げとして横浜F・マリノスとトレーニングマッチを行った。「現在は、基礎をひとつずつ組み立てている最中。アビスパのサッカーとは何かをスタッフが示し、選手たちに戦術的なことを理解してもらって、いま浸透しつつあるところ。もっともっと質にこだわっていくことが必要だが感触はある」と話すのは前田浩二監督。キャンプ最後のトレーニングマッチでは、それを、どの程度実戦の中で表現することができるかがポイントだった。

45分×2本で行われた1本目は横浜FMのペース。相手のシュートミスに救われる形で0−0で終えたものの、内容的には横浜FMに軍配が上がるものだった。
2本目は、横浜FMがメンバーを代えたことも手伝って福岡のペース。そして36分。中央へ切り込んだ成岡翔ミドルのシュートがネットを揺らして先制。この1点を確実に守り切って試合を終えた。「結果は偶然のものではなく、選手がハードワークして勝ちえたものだと思っている。トレーニングでの選手たちの取り組み姿勢が形になったのだと思う」と前田監督は試合を振り返った。

福岡の内容を見れば、まだまだ身につけなければいけないものは多く、もっとコミュニケーションを高める必要もある。チームの確固たる形も表現できたわけでもない。しかし、確実に変化は見えた。守備面での連係が高まってきたこと、不用意にボールを蹴り出さずに、しっかりとつなぐという意識が徹底されていたことに加え、攻撃の際に人数をかけてゴール前に走り込んで行くことや、ボールを追い越す動きが増えてきたことなどがそれだ。まだまだ、それを表現できる時間帯は少ないが、いずれも、このキャンプで取り組んできたこと。確実に力が積み重ねられていることがうかがえた。

その一方で、横浜FMとの試合に先立って行われたヴォルカ鹿児島との練習試合は0−4の敗戦。若手中心、そして練習生との混成チームだったとはいえ、受け入れがたい結果である。「この試合(横浜FM)の戦力という部分では、いい方向に進んでいる。ただ、それ以外の選手が、まだ我々のスタンダードとするところまで到達していない。そこへ入ってこないと、長いシーズンは戦い抜けない。もっと意識を高く持ってほしいと思う」と前田監督も苦言を呈した。決して層が厚いとは言えないチームの中で、J2優勝、J1昇格という目標を達成するには、横浜FMとの練習試合に出たメンバーはもちろん、それ以外の選手のより一層の努力が必要だ。

さて、この後、福岡は雁の巣球技場で最後の調整を行って開幕戦を迎える。勝負は、これからの3週間。残された開幕までの期間をどのように過ごすかで、2012年シーズンの全てが決まる。この期間に前田監督が求めるものは、あらゆる面での質の向上、そして、選手全員が今まで以上に主体性を持ってトレーニングに取り組むこと。宮崎キャンプで手に入れた手応えを確固たるものにするために、激しいトレーニングは続く。

以上

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2012年3月3日(土) 13:35キックオフ/国立
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※詳細は【こちら

2012.02.09 Reported by 中倉一志
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