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【キャンプレポート2012:磐田】2月8日(水):“激しさ”と“緻密さ”の中で――。強豪・FCソウルとの一戦で見えたもの(12.02.09)

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主力組のスタメンは以下の通り。
体調不良で離脱中の川口能活に代わりゴールマウスを守ったのは八田直樹。
最終ラインに左から山本脩斗、菅沼駿哉、藤田義明、駒野友一。
ボランチにロドリゴ ソウト、小林裕紀、中盤ワイド右に黄誠秀、左に松浦拓弥、前線に前田遼一、金園英学。

鹿児島キャンプで行った最初の練習試合は実に有意義だった。
「トレーニングマッチだから――」というエクスキューズは一切ない。激しいコンタクトプレーはもちろん、際どいレフリングには双方から異議を唱える声が上がるなど公式戦さながらの激戦が鹿児島の地で繰り広げられた。何よりもまずは最後の最後までスコアにこだわり、貪欲にゴールを目指したFCソウルをリスペクトすべきだろう。デヤン、モリーナといったタレントは健在。チーム全体としても崔龍洙監督の下でアグレッシブな姿勢を貫いた。
磐田もそれに全力で応え、肉弾戦に一歩も引かない。ただし、激しさばかりが目立ったわけではなかった。冒頭に挙げた“緻密さ”とはビルドアップ時のポジショニングである。ボールホルダーに左右からフォローに入り“トライアングル”を形成。最後尾のGKから徹底してショートパスをつないだ。さらに3バックと4バックを微妙に切り替えながら攻撃を展開。前線もシンプルな2トップではなく、スターティングポジションとしては金園英学が1トップ気味となり、その下に前田遼一が入るという形だったという(実際には2トップに近い形だったが)。システムという大枠に限らず、選手3、4人の関係性も細かい部分で昨季から変化しようとしている。

この試合、森下仁志・新監督の掲げるスタイルは機能したとも、しなかったとも言える。
「序盤は相手のスピードに戸惑っている感もあったが、慣れてくると(相手のプレスを)“外せる”場面もあった」(同監督)。前半は失点こそなかったが劣勢だったことは明らか。相手のプレスで思うようにポゼッションをさせてもらえず、ボールロストからカウンターを受ける場面もあった。シュートらしいシュートは0。ボール支配率でも相手を下回った。一方、フィールド上にスペースが生まれた後半はチャンスを多く作り出した。「いいリズムの時はギャップを使ってビルドアップできていた。そういう時間を増やしていきたい」と手応えを語ったのはセンターバックとしてプレーした藤田義明。“距離感”の重要性も強調していた。
試合後、新指揮官は「(FCソウルは)球際の速さ、強さが違う。やった甲斐があった」と語っていたが、自らのスタイルをKリーグ・トップクラスの相手にぶつけられた意味は大きい。その中で収穫もあり、課題もあったが、全てを加味しながら進んでいくだろう。複数の練習試合を予定しているこのキャンプはその作業の連続である。
ロンドン五輪男子アジア最終予選で負傷した山崎亮平の離脱は痛いが、山本康裕(この日はサブ組でプレー)、ペク ソンドン(この日は別メニューで調整)と代表組がチームに合流し、キャンプ前から別メニューで調整していた千代反田充、阿部吉朗の新加入組も次の練習試合(11日・神戸戦)には出場できる見込み。メンバーの大枠が増えれば、選手個々の組み合わせもさらに複雑化し、攻撃のプロセスも今以上に緻密なものとなるだろう。激しさ、厳しさというベースを持ちつつ、日々理想形を追求していくことになる。新生・磐田のキャンプは変化の連続だ。

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
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2012.02.09 Reported by 南間健治
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