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【2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】頼られる男・平本一樹。ヘビータンクが破壊力を取り戻す!:平本一樹(東京V→町田)(12.02.14)

2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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いつだったか、アカデミーのジュニアの頃から平本とずっと一緒に育ってきた富澤清太郎(現・横浜FM)が言ったことがあった。

「なんだかんだいっても、ヴェルディは一樹君のチームだよ」。

おっしゃるとおり。と、頷く人も決して少なくないに違いない。それほど、とにかく影響力の大きい選手だ。もちろん富澤の言葉は、「わがまま放題やっている」「王様状態」というような意味では毛頭ない。その人が好調で元気な時は、チームの雰囲気も明るく自然と勝てている。逆に、不調だと、チームもイマイチ波に乗り切れない。といった、その人の好不調が少なからずチーム状況に影響を及ぼす、真の意味の“ムードメーカー”ということである。中には自ら進んでその役を買って出るタイプもいるが、平本は決してそうではない。だが、たとえ本人が望まなくても、自然とそういう存在になっているのである。

『影響力』と一言で言っても、平本の場合はピッチ内外両面にわたる。プレー面での戦力としての影響力は、いまさら説明する必要がないのかもしれない。ヘビータンク(重戦車)のような迫力満点のドリブル突破は、永遠に変わらぬ彼の最大の魅力だろう。また、とにかくボールがよく収まる。さらに足元のテクニックにも長け、パスセンスも高いため、周囲はボールを預けると安心して上がっていける。競り合いにも強いことから、ポスト役を求められたこともあったが、「得意じゃない」と言いつつも、「しょうがないですよ。他に競れるやついないから」。30歳を迎えメンタル面でも成長を遂げ、「周りのやつに好きなようにやらせてあげたい」と、献身的な動きもいとわない。こうした特徴から、他の選手が最も「一緒にやりたい」と思うタイプの選手と言えるのではないだろうか。

ピッチ外でも、何よりもとにかくサポーターから愛される選手で、裏表の全くない性格がゆえの発言が、常に注目を集める。「オレ、なにげに“名言”が多いんですよ」と、本人が語るようにコメント力にも優れ、筋の通った意味深な一言にはインパクトがあり、報道陣からも重宝がられる存在だった。

また、仲間や若者には特に優しい。特に昨季は、キャンプ時から抱えていたケガが最後まで完治できず、長期離脱やリハビリ中心の生活だったため、ベンチ外の選手たちととも過ごす時間が多かった。その中で、「一樹さんが、本当にいろいろと話を聞いてくれて、相談にものってくれたし励ましてもくれました」という秋葉勇志の言葉が代表するように、伸び悩む若手の良き相談相手としても、非常に後輩から慕われていたという。「今でも大きな存在です」と、いまでも秋葉は感謝し続けている。

平本一樹。
とにかく、ストレートで潔い。前述の通り、昨季はケガで本当に本当に苦しみ、悔しさしか残らない日々を送ってきたが、それを乗り越えられたのはすべて「完全に治して、完全の状態で来季を闘う」との、思いがあったから。だからこそ、今季にかける平本の思いは並大抵のものではないはずである。

以前インタビューした際に、「頼られるのは好きだから、『あいつしかいない』っていう状況になった時が、僕は一番好きです」と語っていたことがとても印象に残っている。町田サポーターのみなさん。是非とも、どんどんどんどん期待をかけ、頼ってみてはいかがでしょうか。きっと、その思いに応えようと力の限り闘ってくれるに違いありません。

同インタビューで話していた「あと何年やれるかわからないけど、ラストスパートしようかなと思っているんです。やるからには日本代表を目指します」との言葉を、私はいつまでも信じて止まない。

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.14 Reported by 上岡真里江

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