1月15日、磐田市内にてジュビロ磐田の新体制発表記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
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●吉野博行 株式会社ヤマハフットボールクラブ 代表取締役社長:
「新年明けましておめでとうございます。本日は今シーズンの新体制を発表いたしますのでよろしくお願いいたします。私からはクラブスローガンと今シーズン期待する意気込みを述べたいと思います。
我々は2009年からの3年間、クラブもフロントも全てが一度原点に立ち戻ってからスタートしようという思いから「原点回帰」というスローガンを掲げました。その3年間の土台をさらに成長させるという意味で今シーズンからの3年は『原点開起』をスローガンといたします。同じ「げんてんかいき」という言葉ですが、開いて起こすという漢字を当てた造語を使わせていただきます。その意図はこのジュビロをもう一度いろんな世界、いろんな方から学び、また教えたり学んだり伝えたり、気持ちを広げていろんなものを吸収しようという意味で「開」という文字を使います。それから今シーズンは次世代の指導のもとに目標に到達しよう、いろんなトライをしようという意味を込めて「起」とい文字を使いました。サブタイトル「ROAD TO CHAMPION」にあるようにもちろん常にチャンピオンを狙っていきます。もう一度原点を振り返って再びトライし、みんなの心を開いてコミュニケーションをよくしながら目標に向かってスタートするという意味です。
具体的にはハードトレーニングから一瞬たりとも気を抜かないということで、これは毎日のことというイメージです。今日、明日、明後日、一年365日全て我々は一瞬たりとも気を抜かないということです。そして最後まで諦めない強い気持ちです。それから計画、準備をして力強く前に進もうということです。そして勝負にこだわっていこう、試合から練習まで全て勝つという強い意志を練習の中から入れていきたいと思っております。
今シーズン、我々は新監督、新コーチを迎えます。新監督、新コーチのもとで強いチームを作ることはもちろんです。また強いチームだけではなく、我々にはもう一つ、地域に愛されるクラブ、地域に貢献している、地域の役に立つクラブをさらに目指して参りたいと思っています。そういう意味では、強いチームの両輪の片方ではスタジアム入場者や子どもたちとのふれあい、この2つを大きな軸として今シーズン邁進したいと思います。
選手、スタッフ、監督、みんな全員が一つの目標に向かって進むということを一番に考えております。コミュニケーション、話し合いをしながら反省や分析などいろいろな情報をスムーズに共有し、一つに目標に向かって進みたいと思いますのでご支援、ご理解いただきたいと思います。今シーズンもよろしくお願いいたします」
●服部健二 ゼネラルマネージャー:
「2012年に向け、我々ジュビロが今後目指していく像としてはまずは強いチームであり続けること、その日その日の目標を達成すること、勝ちに執着して負けないチーム、相手から嫌がれるようなチームであることといった“強いチーム”であることが当然のことですが、もう一方で誰からも愛されるチームを目指していかなければいけないと思います。この2つを同時に達成することが大切です。
特に我々は地域の方、ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、報道関係の皆様、多くの方に常に感謝の気持ちを持ってプレー、行動していかなければいけないと思っております。その中で我々トップチームはみんなが“ジュビロマインド”「誠実、謙虚、ひたむき」というジュビロの一員として持つべき気持ちを持ち、そして“ジュビロイズム”として感謝の気持ちを持ってチームのために、仲間のために行動できるような、そういったものを目指して進んでいきたいと思います。
常に大久保グラウンドでいろいろな競争、そして密なコミュニケーションの中で一体感のある戦う集団を森下監督を中心に作り上げシーズンに臨みますので、監督以下コーチングスタッフもよろしくお願いいたします」
●宮崎智彦選手:
「はじめまして。鹿島アントラーズから期限付き移籍してきました宮崎智彦です。期限付き移籍という形ではありますが、一日でも早くジュビロ磐田の一員になれるよう、日々練習から取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします」
●菅沼駿哉選手:
「ガンバ大阪から移籍してきました菅沼駿哉です。早くチームの環境に慣れて試合に出れるように頑張りますので、よろしくお願いします」
●チョ ビョングク選手:
「チョ ビョングクと申します。一日も早くチームに慣れてみなさんにいいプレーを見せられるように頑張ります。よろしくお願いします」
●松岡亮輔選手:
「私自身、移籍は初めての経験で難しい決断ではありましたが、ジュビロ磐田という素晴らしいチームでチャレンジさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします」
●木下高彰選手:
「浜松開誠館高校から来ました木下高彰です。小さい頃から憧れていたクラブで目標としていたプロサッカー選手になることができ、本当に嬉しく思います。常に感謝の気持ちと謙虚さを持ち、将来は多くの人に信頼され、愛されるジュビロのディフェンスリーダーになります。よろしくお願いします」
●阿部吉朗選手:
「湘南ベルマーレから来ました阿部吉朗です。ジュビロという歴史あるチームでプレーできることを誇りに思っています。ベストを尽くし、若手に負けずに頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
●千代反田充選手:
「名古屋グランパスから来ました千代反田充です。個人としてもチームとしても結果を出すことしか考えていません。そのために毎日しっかりやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
●櫻内渚選手:
「関西大学から来ました櫻内(※全角スペース)渚です。まず始めにサッカーを続けられる環境を作っていただいたジュビロ磐田の関係者に感謝してします。一日でも早くチームに溶け込み、ファンの方に応援される選手になっていきたいと思っています。目標は開幕戦に出ることですが、一年間通して安定感を持ったプレーをしていきたいと思っています」
〜質疑応答〜
Q:選手のみなさんにお伺いしますが、自分のここだけは見てほしいという武器を教えてください。
宮崎選手:
「僕の長所としては、左足のキックの精度だと思っています」
阿部選手:
「ゴール前で相手のいやがるプレーを心掛けています」
櫻内選手:
「体力には自信があるので90分間を通した運動量を見てほしいです」
木下選手:
「1対1の守備はプロの世界でもこだわってやっていきたいと思います」
千代反田選手:
「強さという部分だと思うので、そういうところでしっかりアピールしていければと思っています」
菅沼選手:
「1対1の守備には自信を持っています」
松岡選手:
「献身性と向上心を持ってプレーしたいと思っています。あとは関西弁のこてこてさを見てください(笑)」
チョ選手:
「相手のFWに絶対押されない、負けないプレーをぜひ見せたいと思っています」
Q:千代反田選手にお話を伺いたいのですが、様々なキャリアがある中でジュビロというクラブを選んだ理由と、今シーズンの目標を教えてください。
「正直に答えますと、グランパスに移籍して2年間、なかなかスタメンという形で試合に出ることができませんでした。守備の仕方としてグランパスは『ゾーンディフェンス』というやり方で、なかなか自分の良さを発揮できなかったので、そういった中でジュビロさんからいい話をいただいたので、すぐにでも新しいところで自分の持ち味を生かしたいと思い、移籍させていただきました。2年間、正直、グランパスは練習量も少なかったですし、日々サッカーをやっているのかな、ということを自問自答しながら過ごしていたので、そのあたり、もやもやした部分もありましたが、ジュビロでサッカーに集中していきたいと思っています。あとは年齢も年齢ですが、今でも成長したいという思いもありますし、そのあたり、やはり毎日のトレーニングでしっかりやっていき、試合でもチームとしていい結果を残すことだけを考えてやっていきたいと思っています」
Q:木下選手へ。「地元で憧れのクラブだった」というお話がありましたが、ジュビロを見ていてどんなところに憧れていましたか。また、ルーキーイヤーの今季、どんな目標を持ってプレーされますか?
「小さい頃からスタジアムで試合を観る機会が多かったので、そういった面で本当にその舞台に立ちたいという意味ですごく憧れていました。
今シーズンの目標としては、周りの方は一年目から試合に出ることはちょっと難しいと思っているかもしれませんが、一年目から試合に出れるように日々努力していきたいです。あと、一年目はとても貴重なので、一日一日緊張感を持って過ごしたいと思います」
Q:森下仁志新監督へ。改めて新体制における目標、展望、指導方針などを教えてください。
「大まかな質問で答えが難しい部分もありますが、僕自身はどのカテゴリーでも監督の経験はありませんし、JリーグのJ1という舞台で監督一年目としてやらせていただくにあたり、一つだけ自信があるとすれば、僕には素晴らしいタレントを持ったたくさんの選手がいるということと、その選手達と日々ハードトレーニングをして、先ほど千代反田が言ったように毎日“サッカーをする”ことでお互い何かを得て、そして自分達が目指すところに一歩ずつでも近づいていくことが一番目指しているところです。毎日のハードトレーニングがやはり試合につながると思うので、そこをすごく大事にしていきたいと思っています。僕は昨年も言わせてもらったのですが、僕自身、トレーニングは選手との勝負だと思っているので、僕はまずその勝負に勝つというのはおかしいですが、そこで勝負して自信を持って選手をグラウンドに送り出したいと思っていますし、その作業を一生懸命やりたいと思います」
Q:森下監督へ。シーズンの目標は?
「シーズンの目標は試合に限らず、全てのトレーニングから目の前のものに打ち勝つということです。それはまず自分自身に勝つということが大前提だと思うので、まずそこを目標に置きたいと思います」
Q:引き続き、森下監督へ。目指す理想のサッカー像について具体的に教えてください。
「今、バルセロナが世界を震撼させているということで、どこチームもボールポゼッション率を上げる、ボールをつなぐというフットボールを目指していると思いますが、サッカーでまず大事なのがゴールを奪うこと、その次に大事になのがボールを支配することだと思っていますので、そのやり方自体は僕の頭の中にあるものを選手に伝えていきたいと思います。それをみなさんに見ていただき、こういったプレーをするのかと、それにはどういった練習をしているのかと思っていただけるようなフットボールを試合で展開できればと思っています」
以上
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2012年3月3日(土) 13:35キックオフ/国立
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