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【J2:第10節 大分 vs 徳島】プレビュー:質の高さを見せつけている徳島を、発展途上の大分が迎え撃つ。(11.05.04)

5月4日(水)J2 第10節 大分 vs 徳島(13:00KICK OFF/大銀ドチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch183 後00:50〜
totoリーグ
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ゴールデンウィークの真っ只中に開催される今節は、中3日の連戦とあってチーム力が問われる戦いとなりそうだ。リーグ戦が再開して2試合をこなしただけで、チームの細かなことまで論じるのは時期尚早なところもある。ただ、昨年までの積み重ね、蓄えのあるチームと、そうでないチームでは、徐々に差が出ている感はある。今回対戦する大分と徳島には、その違いを感じる。

まずはアウェイの徳島だが、美濃部直彦監督が指揮して4年目とあって“質の高さ”を見せつけている。前節の千葉戦では、まるでチームが生き物のように全体が連動していた。強風吹き荒れるピッチに序盤は苦しんでいたが、ボールに対してアグレッシブにアプローチし、危険なスペースを与えない組織的な守備が機能していた。守から攻の切り替えも早く、前線の柿谷曜一朗や島田裕介らが、相手の穴を鋭く突き、個の力でゴールを奪っていく。チーム全体で時機に応じて意思疎通ができている。これがチーム力と思わせる戦いをみせた。優勝候補の千葉相手にがっぷり四つで組み合い、勝利した力は本物だ。

迎え撃つホームの大分は、田坂和昭新監督を迎えての1年目。試合後に出る課題を修正しながら、少しずつ歩を進めている印象だ。前節の岡山戦では、課題であったロングボールに対し、1トップから2トップに前線の数を増やし、ボールを追うことでパスの出しどころを封じた。セカンドボールにおいては、田坂監督いわく「守備のセンスある」土岐田洸平をSHからボランチにコンバートし、危険の芽を摘んだ。
攻撃では、相手が3バックだったこともあり、サイドの空いたスペースにダイレクトにボールを入れるシンプルな攻撃で決定機を数多くつくった。「最後の決めるところで決めていたら」と前置きしたうえで、「選手たちはトレーニングしてきたことを出してくれた」と田坂監督は及第点の評価を与えた。ただ、シンプルであるがゆえに単調になりやすく、これまでサイドを軸に組み立ててきた攻撃の形が影を潜めた。短所を消せば、長所も消える。自分たちの目指すサッカーを打ち出すまでに至っていないのが現状である。

チーム力をみれば徳島に分があることは否めないが、大分はホームアドバンテージであるサポーターの声援がある。勢いづけば一気に爆発する若さもある。何より力関係が勝敗に直結しないのがサッカーでもある。サッカーの醍醐味を楽しめる試合を期待したい。

当日は、子どもの日の前日ということもあり、大分銀行ドームでは、“子ども”先着2000名にポケットモンスター「ピクティニサンバイザー」をプレゼントする。その他にもイベントやアトラクションを用意してあるので、是非ともご来場を。

以上

2011.05.03 Reported by 柚野真也
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