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【2011キャンプレポート:水戸】1月25日(火)今年も敢行、毎年恒例大洗海岸トレーニング! 鍛えて鍛えて鍛えまくる!!(11.01.25)

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やはり、ここに来ないと水戸の1年ははじまらない。25日、毎年恒例大洗海岸でのトレーニングが行われた。例年は1週間ほど大洗でトレーニングをするが、今年は諸事情により、この1日のみ。ちょっと残念だが、選手たちは今年も真冬のビーチで汗を流し、新たな1年に向けて力強く走り出した。

青い空、青い海、そして燦々と輝く太陽。ロケーションとしては最高だが、選手たちにとってこの風景は“地獄”と映っているに違いない。過去の過酷なトレーニングの記憶がよみがえってきているのだろう。海岸に着いた時の選手たちの表情に笑顔はなかった。

昨年までは大洗でのトレーニングは徹底した走り込みを行っていたが、今年は主にフィジカル面の強化が行われた。軽いジョギングの後、輪になって筋トレ。2人1組みで手押し車の状態となり、その場で腕立て伏せをしたり、前に進みながら対峙した相手とじゃんけんをして負けた人が腕立て伏せをするなど趣向を凝らしたメニューが続いた。外から見ている分には楽しそうだが、実際にやっている選手たちは砂の上ということでかなりきつそうであった。あちこちから選手たちの悲鳴が聞こえてきた。

おそらく、いや、間違いなく柱谷哲二監督は「S」である。監督という職業自体、「S」でなくてはできないだろうが、柱谷監督はその中でも上級ではないだろうか。選手たちが苦しそうな表情を見せれば見せるほど、笑みが浮かびあがらせていた。いかにも楽しそうな表情でフィジカルトレーニングを見つめるその姿に「S」の神髄を見た。

今季の水戸はフィジカル専門のコーチを置いていない。その代わり、柱谷監督が細かく負荷を設定しながら練習メニューを決めている。練習初日の走り込みのトレーニングでは、3つに分けたグループのいずれも遅れる者を出さずに走り終えることができていた。オフ明けということで選手のコンディションにバラつきがあるはずだが、それを感じさせない走りっぷりを見せていた。それを問うと、柱谷監督は「選手たちがよく体を作ってきてくれた」と言いながらも、「設定がよかったんですよ」と笑みを見せた。「選手を壊してもいけないし、甘やかしてもダメ」というぎりぎりのところで、うまくコントロールしながらメニューを課しているのである。選手たちの辛そうな表情もすべて計算済み。柱谷監督の掌中で選手たちの体はうまく鍛え上げられているのだ。

この日の最後は40分走。各々好きなスピード、好きなコースで40分を走るというメニューであった。「昨年よりも楽でしたよ」と選手たちは口をそろえた。ただ、柱谷監督の練習が「楽」なまま終わるわけがない。水戸に戻ってから地獄が待っているに違いない。「今週が一番きついよ」と柱谷監督が宣言するように、今週が体作りのヤマ場。シーズン中に笑うためにも、この苦しみを乗り越えなければいけない。この1週間、体に鞭を打った分だけチームは強くなれる。1年で最も重要な1週間となるかもしれない。

以上

2011.01.25 Reported by 佐藤拓也

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