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1月24日、大分トリニータの全体練習が始まった。初日は登録メンバー25人中23人が参加、ケガの小手川宏基、カン・ソンホは別メニューでのスタートとなった。今季は11名の選手が加入し、大半がプロ2、3年目の選手と若手が集まった。年齢の近い選手が多く在籍しており、このチームの持つ温かくオープンな雰囲気も手伝って、彼らが輪にとけ込むのは早そうだ。
田坂和昭新監督が目指すのは「アグレッシブなサッカー」。守備においても攻撃的にボールを奪い、ゴールを狙う。そのためには90分間走り負けないフィジカルが必要になる。田坂監督は「身体を上手く使って走ることで、スピードとクオリティを高めたい」と語っている。
そのキーマンとなっているのが、今季からフィジカルコーチとして加わった竹下拓也コーチだ。陸上競技専門の走りのエキスパートであり、「サッカーの基本である走りを追求できる」と指揮官も期待する。
初日の練習は、当初からの予定通り「走り」を中心としたメニューとなった。最初の1時間は「走りの質」を高めるため筋肉の意識づけや部位の確認、可動域を広げるためのストレッチ、サーキットトレーニングを行った。その後は100mを25秒で走る1000mペース走を5セットのこなした。自主トレを積んできたとはいえ、オフ明けの選手たちには堪えたようだが、「脱落者が出ることなく、全員が走りきった」と田坂監督は満足の様子だった。
午後の練習では、4対4のポゼッションのトレーニングや、ハーフコートでタッチ数を制限した7対7を行い、プレッシングの確認や守備の構築を図った。
開幕までの期間は「コンディションづくりが主なテーマ」と田坂監督が説明するように、今後も「走り」を基本にハードなフィジカルトレーニングは続きそうだ。「100%のコンディションをつくる必要はない。80%の力をコンスタントにキープできることが重要」と独自の理論でチームづくりを進めていく。監督は、連日の2部練を明言。若返りを図った大分がいかなるチームへと変貌を遂げるのか。田坂監督の手腕が大いに注目される。
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2011.01.24 Reported by 柚野真也