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【J2:第38節 富山 vs 愛媛】安間貴義監督(富山)記者会見コメント(10.12.04)

12月4日(土) 2010 J2リーグ戦 第38節
富山 3 - 3 愛媛 (12:34/富山/3,661人)
得点者:16' 石井謙伍(愛媛)、20' アライール(愛媛)、29' 石田英之(富山)、71' 渡辺誠(富山)、78' 石田英之(富山)、88' 福田健二(愛媛)
スカパー!再放送 Ch183 12/6(月)後02:00〜
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●安間貴義監督(富山):

「1年間にわたり、チームを支えてくださったサポーターとファンの皆さん、地域貢献のために出資していただいているスポンサーのみなさん、また試合運営に協力いただいているボランティアのみなさん、カターレに携わっていただいたすべてのみなさまに『ありがとう』と伝えさせてください。
本当に苦しいシーズンでした。楚輪さんから引き継ぎ、チーム状態の良くないところから選手たちがもう一度奮起し、若手だけでなく、今日出場したベテランも切磋琢磨してくれた。最後の1週間までベストを尽くし、ポジション争いをしてくれた。そして、人の心を動かす試合ができたことは来季につながる。Jリーグへの扉を開いてくれた(チームを去る)彼らに感謝したい。今後とも、カターレへのご支援、ご声援をお願いいたします」

Q:先発メンバー選考に込めた思いは?
「今日のメンバーは、僕たちと県民にJリーグの扉を開いてくれた選手たち。『伝説の選手』である彼らに出場機会を与えたいと思った。日ごろからベストを尽くしており、出場するにふさわしいメンバーだ。野嶋や長谷川は今季けがに苦しんだが、トレーナーの中山、袋井がサポートして二人三脚でつかんだ出場でもある。プロは勝つことが大事だが、エンターテイメントの要素も大切。実際、彼らは人に何かを伝えるゲームをしてくれた。結果についても満足している。なぜなら今季、メンタルが弱いと言われ続けた中で、0−2の劣勢をはね返し、引分けにもってきた。満足しているし、きょうのメンバーを誇りに思う」

Q:2点リードを許す展開でどんな指示をしたのか?
「前半は0−0でいきたかったが、2点リードされたのでツートップに変え、相手にわざと両サイドを攻めさせることにした。相手の攻めの狙いでもあるが、その後の守りがおろそかになる傾向があると分析していた。守りは雄二(中川)や濱野に頑張ってもらって、(相手の弱点を突き)あくまでも逆転を狙うイメージで進めた。ハーフタイムには、思い出にふけるにはまだ早いと喝を入れ、もう一度戦う姿勢もつように伝えた」

Q:石田の2得点の活躍について、どう感じたか?
「ヒデ(石田)は日ごろから一生懸命にやってくれた。今季は平野や関原、朝日らとのポジション争いが熾烈で大変だったと思う。自分をコントロールしながら、今まで関わった人たちのために90分走り切ってくれた。今日の彼にはとても満足している。チームが助けられた」

Q:シーズン途中に監督を引き受け、その後をどう評価しているか?
「一時期は勝点1を取ることもできなかったが、この1ヵ月で勝点8をあげることができた。数字も示すようにチームが活性化したことが良かった。ベテランもサッカーの楽しさを思い出し、競うことを恐れなくなった。そういう内面の変化は来季につながる」

Q:試合前にはどんな言葉を選手に掛けたのか?
「濱野がアップ前に『普通にやるぞ』とみんなに声を掛けていた。普通にやることは強いメンタリティーがなければできないこと。こちらも、しっかりと愛媛の情報と、やるべきことを伝えた。プラスして、背中に何かを感じてプレーしろと言った。選手それぞれに小学生のころからの指導者、家族、関わってくれた人たちがおり、すべてを背負ってグラウンドに出ろと指示した」

Q:クラブやその周囲の環境など、富山にとってこれから必要なことは何だと考えるか?
「もう一度自分たちの立ち位置を見つめ直すことが大切だと思う。18位は偶然ではない。これを受け止め、地に足を付けて、何ができるのかを考えていく。夢ばかりみて、もっとやれると思っていても何も始まらない。ここからスタートすることが大事。
ノルマによってチームに成長を求める場面はある。いずれ昇格争いに加わった時などに必要になる。ただ、ノルマだけでは選手も、チームも育たないと思う。チラシ配りをした時、カターレが何のスポーツチームなのか知らない方も大勢いた。プロスポーツとして、地域貢献のためにスポンサーもお金を出してくれている。地域に根差し、愛され、僕たち自身が富山県を愛するようにならなければいけない」

Q:18位に終わった問題点は?
「細かいことを言えばきりがない。プレーで修正すべきことは沢山見えている。18位というスタート位置を自覚するために重要なシーズンだった」

Q:監督として3年契約。今後にチームづくりの方針は?
「Jリーグの監督は契約が複数年であっても安泰ではない。1年1年、1ヵ月1ヵ月が勝負なので、まっとうしていきたい。チームを去る選手は、会社に戻る者、次のステップとして指導者になる者、切磋琢磨の結果として出る者もいる。指導者になる選手に言ったのは、『君たちがいずれトップチームのスタッフになる時が、カターレが本当に強くなる時だ』と。そのために僕の技術や人脈を伝えていきたい。若い選手たちには、今日の先輩たちの立ち振る舞いをしっかり目に焼き付け、まず(心の)内側の部分は継承してほしい。来季に入ってくる選手にも伝えてほしい。そして新たな伝統を築けるようにグラウンドを見ながら決めていきたい」

Q:来季の目標は?
「最初から昇格や上位争いできるのが理想ではあるが、実際は数十年もかかるような大変なこと。選手の人件費に何十億円とかけられるチームではない。クラブの目標、与えられた選手、そして僕の哲学で決まってくる。今現在、どんな選手を獲得できるかも決まっていない。まずは選手争奪戦から始まる。楚輪監督が開いてくれたこの場所に、機材を持ち込み、土台を作っていかなければならないと思っている」

以上
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