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【仙台】平瀬智行選手引退表明についてのコメント(10.12.01)

ベガルタ仙台の平瀬智行選手が引退を表明し、12月1日の練習後にクラブハウスで報道陣の取材に応じました。平瀬選手のコメントは以下の通りです。
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Q:引退を表明された今の率直なお気持ちは?
「なんか、ホッとした感じがします」

Q:引退を決意された理由は?
「去年の終わりごろから、古傷の(影響の)ほうが少しずつ出てきて、腰も悪くなってきた。その時に『来年1年で終わりかな』というのは思っていて、それで契約の時に丹治さん(丹治祥庸・ベガルタ仙台強化部長)には『来年いっぱいで』という話をしていました」

Q:まだまだチームに活力を与えるプレーが出来ていたと思うのですが、ご自身が満足のいくプレーが出来ないというのが、引退の理由とうかがっています。
「そうですね。今年最初のキャンプも、最初からやるつもりでは行ったんですけど、腰の状態があまりにもひどくて。(手首の)手術をした後だったので、ギブスをして走っていたからなのかはよくわからなかったのですが、(体の)バランスを悪くしてしまい、腰に来ちゃった。そこで全く別メニューをしていたら、やっぱり歳なんでしょうね。なかなかコンディションが上がってこないというところに行ってしまい、今年に関してはそう、あまり納得のいくプレーは出来ていなかった。それで潮時かなと」

Q:15年間というプロ生活の長さについて、あと『充実感』という面での感想は?
「15年…今考えてみると、あっという間だったような気がするんですけど、引退表明してから少し考えていくと、15年はすごく長かったのかな。いろんな経験もしましたし、いい時もあれば、本当に最悪な時もあって。そういうのを考えていくと、すごく長くやってきたのかな、というのがありました」

Q:18歳で鹿島に加入されて、その時には、この先15年、33歳になるまでプレーできている自分、あるいは仙台でこうした会見をするということは、想像できましたか?
「鹿島アントラーズに入った当初は、あれだけの面子ですから『(試合に)出られるわけがない』と。そういうすごい選手たちがいっぱいいる中でサッカーがしてみたいという思いで入ったんですけど、実際にアントラーズに行って練習してみて、周りのレベルの高さにびっくりした。『これは出られないな』と思いましたね(笑)」

Q:しかしその後、鹿島でレギュラーとなり日本代表も経験、そして15年という長い間プレーすることが出来ました。この原動力となったものは何でしょうか?
「プロでやっていく上で、まずは鹿児島実業高校の時の松澤先生(松澤隆司・現鹿児島実業高サッカー部総監督。平瀬選手在籍時は監督)の教えが…技術とかそういうものではなく、精神的な部分の鍛え上げられ方が半端ではなかったので、そういう部分は他の人よりも少し強かったのかな。それが基礎になって15年できたのかなと思います。あとはやっぱり、ケガをした時とか、いろいろ助けてくれる周りの人もいました。一人では本当に出来ませんから、そういう人たちの支えがあって、ここまでやってこられたと思っています」

Q:2007年シーズン終了時、神戸で引退も考えていたと、これまでもよくおっしゃっていました。そうした気持ちを経てやってきた仙台での3年間は、どのような思いでプレーされていましたか?
「まずは神戸から移籍してくる前の段階で非常に悩んで。ケガも治っていなかったので、仙台に来てもケガでまた1年を棒に振るのも嫌だな、なんて考えていました。
ただ15年の中で神戸に在籍した期間は、あまり自分の中で納得のいくシーズンではなかったので、このまま辞めたら後悔するかなと思って、もう一度チャレンジしてみようという気持ちで来ました。過去に対戦相手として仙台とやった時も、サポーターの熱狂的な応援がすごく印象に残っていたし、やるんだったらああいう大歓声の中でもう一度やってみたいというのがあったので、仙台に決めて。あれよあれよという間に3年いました。最高のサポーターに恵まれて、その中で引退できて、非常にうれしく思っています」

Q:仙台での3年間の中で、思い出をいくつか挙げていただけますか?
「昇格というのが一番に来るとは思うんですけど、それ以前に去年、ケガした時に(自分への)横断幕を張っていただいたこと(写真)。あれが一番うれしかったし、たぶん忘れないでしょうね」

Q:仙台サポーターとは、平瀬選手にとってどのような存在でしたか?
「試合に負けている時でも、以前は『囲み』とかがあったらしいですけど、僕がいる間はたとえ負けたとしても声援をしてくれるし、攻めなきゃいけないって時にはすごい応援をしてくれる。いいサポーターだなと思います」

Q:J1に初めて挑む選手が多かった今季の仙台を、平瀬選手はチームの中で、どのように見ていましたか?
「勝てない時期もありましたけど、そこで下を向くということがなかったと、一緒にやっていて思いました。あとは監督の、選手に対する気遣いというか、監督自らが率先して盛り上げてくれていたというのが、一番大きいと思います。選手に自信を与えてくれたのも監督でした。このチームには一体感がある。そこが大きかったと思います」

Q:今後の進路は、どのようなものを考えていますか?
「今後は…まだ具体的には決まってないですけど、仙台に呼んでくれて、またサッカーをさせてくれたという恩を返さないといけないなと、僕の中では思っているところです。できれば仙台に残って、何かベガルタ仙台にとっていい形で、恩返しが出来ればなと思っています」

Q:今季も最終節が残っています。こちらへの意気込みを。
「あと1試合ですけど、降格か残留か、難しいところにいます。でもみんな、勝ってくれると思います」

■ホームゲーム最終戦!
J1 第34節 仙台 vs 川崎F(15:30KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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平瀬智行選手 現役引退のお知らせ(リリース)

以上

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