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【J1:第27節 山形 vs 清水】小林伸二監督(山形)記者会見コメント(10.10.23)

10月23日(土) 2010 J1リーグ戦 第27節
山形 0 - 3 清水 (15:04/NDスタ/12,543人)
得点者:32' 枝村匠馬(清水)、61' 藤本淳吾(清水)、78' 山本真希(清水)
スカパー!再放送 Ch181 10/26(火)後11:00〜
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●小林伸二監督(山形):
「入りと守備の方向性がうまくいってる時はうまくボールは取れたと思うんですけど、なかなかそういうような方向ばかりはいかなかったので、難しいところがありました。1点目と2点目はやっぱり球際が甘いですね。個人からグループになりかけた時に、2人で取ればいいんだけどそこを任してしまうので、ついつい外されるとやられてしまったというのは残念だなと思います。
0-1でメンバーを代えたくて準備している時にまた(点が)動いてしまったので、ちょっと全体的には見えなかったんですけど、2人で取れるところを譲ったというところと、抜かれたというところがあったと思います。(相手が)退場した後にシステムを変えてでも1点取りたかったんですけど、判断が悪いと言ってしまえばそうなんですけど、コーナーキックで上がっているのにああいうことで取られてしまったというのは少し残念だなと思います。あそこでそんなに無理することなく、体を入れて後方の選手に任せればどうってことなかったプレーだと思うんですけど、ああいうところが決定的なミスとして出てくると痛いなというところになったと思います。
今回、システムを変えてやったんですけど、思った以上にスペースを使えなかったなというところでいくと、2トップの良さというところもメンバー的に、あまり打ち込めなかったし、うまく右サイドでボールを取って入れるんだけどキープできなかったり。そういうつながったところが少しうまくいかなかったのかなと思います。全体的にもう少しやれるかなと思っていたんですけど、ちょっと厳しかったなと思っています」

Q:清水には昨年から4戦全敗ということと、今はのリーグ戦はどちらも0-3という結果については?
「過去の4回負けてるっていうのはちょっと残念ながら現状としてあるということと、人数が多い時に、判断が悪かったり、決定的なミスをすると点を取られるんですよね。それはなんでかというと、ある程度前にボリュームをかけてポジションを取ったり攻撃的になるわけですから、後方の選手がそういうミスをするとやっぱり点を取られるというのはあると思います。タレントぞろいと言えば、個のところでいくとグループでかからないと、個というところで比べられると2点目みたいに簡単にかわされたりとか、3点目みたいに判断が悪く、ミスをカットしたらゴールまでとか、チャンスと思ったら後方からかなりの人数をかけて選手が飛び出していくというところの状況判断の早さというのはあると思うんですね。そういうところは学ばなくちゃいけないし、現実としてそういう差はある。ただ、それに怯むわけにはいかないので、私たちは積極的にやっていくということ。ですから、事実として負けたりということが起こりますけど、それに向かってレベルアップしていくということは、今回もこういう、残念ながら結果的には負けたので、当然力を落としたいんだけれど、前を向いて残りの7試合を戦っていくというところに持っていきたいと思います。それと、たくさんのサポーターの方に来てもらってるので、いい結果を今度は出せてよろこんでもらえるように、また頑張っていくということにしたいと思います」

Q:先制点を取られる時間帯がこのところだいたい同じ印象がありますが?
「前節は、立ち上がりの10分、ポジションを落としてからの10分の20分は絶対集中しろと言って、随分集中してくれた。38分に取られましたので、何分っていうわけじゃないんですけど、プレスをかける時間と落としたときの時間……。だから、入りはしっかりしろということと、今回は、先取点を取ったときというのはうまく勝ててるんですよね。連勝してる時ともそうですけど、1-0で勝つということを目指しているわけではなくて、やっととれた時にいい機能をしたり、選手が集中してより受けることなくやれてるんですね。
ところが、なかなかシーズン通して点が取れてるシーズンじゃないんですね。ということは、1点取られるというのが重みになってるというのは事実としてあるんですね。できれば先取点を取りたいというところで、しっかり守備もするんだけど先取点も取るということを最後に言って送り出したんですけど、なかなかそういう形にまでなれないということですよね。
それと、圧されてて流れが変わるのではなくて、結構いい入りをしていて、ひと段落ついた時にやられてるという感じだと思うんですね。守備というところはうちのいいところでもあると思うんですけど、全員が守備をしないと。個人で守備能力が高いかというと難しいので、そこは全員が理解しないといけないということですね。最終ラインと中盤が絡んだり、中盤とフォワードが絡んだりというところで守備をしないと、なかなか同数ではしんどい、同数では守れないところがある。そういうことを考えると、ゲームに馴染んできたときにちょっとしたときの緩みっていうのはあるかもしれないですけどね。そういういいときにうまく点が取れれば随分違うんでしょうけど、そこまでまだ来れてないというのが事実だと思います」

Q:今日、増田選手をボランチに下げて下村選手と組ませましたが、その評価と、先ほど「スペースを使えなかった」とおっしゃいましたが、その原因は人なのか、中盤の形にあるのか、各個人の選手の判断にあるのかというところをお願いします。
「まず中盤のところでいくと、誓志をサイドで使うとどうしても中でプレーしたがるんですね。ボールをもらってからのほうが多いんですね。オンのほうが多くて、オフ・ザ・ボールで何か駆け引きをするより、ボールを持って何かする。どうしてもボール、ボールってなってるので、であれば中盤で使う方法を考える。今のシステム上、サイドではちょっと難しい。守備的には多分サイドバックが難しくなる。守備の脆さが出るので、そこは難しいとなると、ボランチでやろう。で、もう1枚のボランチをどうするかというところで守備的な下村を置いた。宮本という選手がいるんですけど、怪我上がりでいきなりポジションを変えて使って結果が出ないとちょっと厳しいので、スタートでちょっと堅めに2人をということで、下村と宮本もしくは誓志と宮本という組み合わせを考えたんですけど、今の流れでいくと今の2人(増田と下村)が無難だろうというところで選びました。
そういうことと、1トップ2シャドーというところを後半やっているのは、プレスが前からかかるということなんですね。トリプルボランチにもなるというところもあるんですけど、そこの人材を考えた時に、田代と長谷川の2トップのほうがサイドのスペースをより使える、というところで狙いました。サイドのスペースは、2トップの1枚がアクションが遅いということです。もう少しアクションを大きくしてもらう動きをすると出ると思うし、出なくても動きが出てくるので、となるとやっぱり、ボールサイドの動きが少なかったと思います。じゃあ、2トップの良さで動いてると、1枚動けばボールサイドにパスコースができるし、本田がボールサイドに寄ればバイタルが空くわけなんですね。そのへんを、ボールを回しながら後方の選手が描けてるかというと難しいところがあると思うんですけど、そのへんも合わせて、質っていうところになりますね。個の質っていうところに。どこを見てボールに行ってるかというところもあるので。
今日はボランチの健太郎(佐藤)もいなかったですし、そういうところもさばけなかったなという感じがします。ですけど、今いる選手をいかにうまく使って戦わせるかというところでいくと、躊躇なく今回のシステムのチョイスをしたんですね。ひとつは冒険で、誓志をボランチに使ってみるというのは今までやったことがなくて、3枚だったら可能なんですけど、2枚だったらやっぱり守備の意識もなくちゃいけないというところがどのくらいできるかというのもあったし、下村が守備的になるんだけど、どのくらいボールを散らしていくのかというのも大きなひとつだったと思うんですね、2人をボランチで使うというのは。そういうことも含めて、今回は試せたということではいい機会だったと思います。点数は取られましたけど、その中で良かったことと足らなかったことというところが少し両ボランチに出た。得点のところの絡みでいくと、そういうところに出たのかもしれない、というところはあると思います」

Q:先ほど、守備の場面で2人いるところで譲り合ったということですが、攻撃面でも、打てるんじゃないかという場面でボールを回してた場面もあったと思うんですが、結果が出てないことで選手に弱気なところが出始めてるのでしょうか?
「それはないと思うんですね。いいトレーニングをしているし、強気でトレーニングもいいし、送り出す時もすごく気持ちが入ってるので。でも、例えばいいバイタルに入ったり、クロスで中がそろってるし動いてるのにそこじゃなくてバイタルに入れたりとか、いいところが来ていてバイタルでコントロールしてシュートを打てばいいのにワンタッチでパスしてみたりとか、それが合ってなかったりということになると、それはもうその人の判断ですよね。そこはもうひとつランクが上になるかどうかだと思うんですね。調子が良ければやれるというのではなくて、周りを見たり、相手を見ながら選択するというところは越えなくちゃいけないと思うんですね。そこは質の要求になると思います、残念ながら。それはけど、伸びない訳じゃないので、そういうことを見たり判断して、周りを見ながらプレーを変えていくというところですよね。調子が良い時って豪快ですよね、シンプルで。そのへんはボールを回す大事さという反面、シュートだったり、豪快なクロスだったりってあると思うんですね。それは状況を見ておけば、中がそろっていれば蹴るべきだと思うんですね。そのへんがつなぐことが先行しているのであれば、中を見てないということになります。ゴールを取るためにどうするかということになると、ゴール前に人がいるかということになると思います。そこが見えてるか。言えばわかるんですね。でも、ゲームが動いてるときにチラッとそういうことが見えてる選手なのか、ボールだけを追いかけてる選手なのかということでちょっと違うと思うんですね。そういうところは丁寧に入ってるんですけど、いいボールが入らないというか、合わないというところが多いと思います。
今日は長谷川と田代がいるので、随分さばいて中にいたと思うんですね。だからもう少し、シンプルにいいボールを入れるということでも良かったと思うんですね。そうするとラインが下がるから、2列目でコントロールしてシュートを打つということもあってよかったのかなと。誓志に1回入ったのをワンタッチでさばいたりしたのがありましたよね。ああいうのはコントロールして思いきってシュートを打ってもよかったのではないかなと思うんですよね。あそこはまだ準備できないと思うんですよね。1回もってくれると準備できると思うんだけど。だからあそこは、もう少し状況を見て、自分が先行して強気でやってもいいのかなというところですね。弱気ではないんですけど、丁寧にはやっていると思うんですね。丁寧にやってる分、攻撃が遅くなったり、じゃあ慌ててやるから攻撃が速いけど精度が低い。どっちを選んでいくかというところもあるので、それは進みながら、下がりながら、また求めていく。速さでミスしたら少し落ち着いて精度を上げてやって、またスピードを上げていくという繰り返しだと思います。そういうところにはめげずに、うまくいってることを思い出しながらチャレンジするということがすごく大事だと思います」

以上
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