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【2010シーズンスタート!:新潟キャンプレポート】2月10日(水)富山との練習試合は4得点で快勝。ルーキー加藤大がレギュラー争いに名乗り! (10.02.10)

今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに!

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高知・春野でキャンプ中の新潟は10日、富山と練習試合を行った。45分×3本で、スコアは4−2。
新潟公式サイト 試合結果
主力組が出場した1本目で、新人のMF加藤大がスタメン出場。果敢なプレーの連続でレギュラー争いに名乗りを上げた。新潟は11日で高知キャンプを打ち上げ、2月15日から静岡での2次キャンプに入る。

「予想外に良かったよ」。黒崎久志監督は試合後、思わず笑みを見せた。指揮官を喜ばせた18歳のルーキーは、Jクラブ相手の練習試合で期待以上のプレーを披露した。
昨季のスタメンが名を連ねる1本目、4−4−2のシステムで本間勲とともにボランチに入った。「少しですが、Jのチームを相手に、やれるという手応えがありました」。控え目な言葉以上の存在感を示した。開始1分、右サイドに開いてボールをもらうと、そのままドリブル。チーム初シュートを放った。その後も積極的にボールに絡む。バイタルエリアで複数の相手守備に囲まれても、力強く突破。ボールを奪われたときは、食らいついて取り返す。
黒崎監督が最も「予想外だった」というのがボールさばき。バックラインから後ろ向きでボールをもらい、相手のプレッシャーを受けながらも難なく前線にパスを出す。マークがきつくなっても、つぶされる場面はほとんどない。タイミングよくパスを供給し続けた。「前を向いた状態で攻撃する部分は、ある程度できると思っていた。ビルドアップでプレッシャーを受けても、うまく交わしていた」と黒崎監督。ボランチのコンビを組んだ本間は「プレーがしっかりしているので、安心してボールを預けられた」と絶賛した。「本間さんに『やりたいようにやっていいぞ』って言われて、気が楽になりました」。2本目の15分を経過したところで、ほかの主力選手とともにベンチへ。合計60分間、足を止めずにボールを追った。新人らしい内面の初々しさは、大胆なプレーからはみじんも感じられなかった。

加藤は一昨日、ゲーム形式の練習で主力組に入った。9日の紅白戦でもレギュラー扱いされ、そしてこの日の富山戦。「先輩たちとのプレーにはだいぶ慣れてきました」と、緊張感はほぐれてきた。柏から移籍した小林慶行が故障で別メニュー。昨季終盤、ボランチのレギュラーを張った三門雄大は、リハビリからフルメニューに入ったばかり。レギュラー候補がコンディション調整をしている間に、チャンスをものにしつつある。「まだベールを脱いでいない。脱ぎかけたところ」。神田勝夫強化部長は加藤の伸びしろの多さをこう話した。同時に「ほかの若手の刺激になるでしょう。刺激されなくては困る」と、加藤よりプロ歴の長い若手たちを叱咤した。
急騰する周囲の評価をよそに、加藤は謙虚に課題に目を向けた。「ミスを少なくしなければ。攻撃にはもっと絡めるし、守備ももっと思い切ってやるようにしないと」。一方で、自信も。「開幕スタメンを目指して、レギュラーを奪いたい」。手応えをつかんだルーキーが、チームの競争を激化させる。

新潟はこの試合で4得点をマーク。河原和寿が6日の高知大戦に続くゴールを挙げ、マルシオ・リシャルデスは初得点を決めた曹永哲、ブルーノ・カスタニェイラはクロスからの得点。「2列目からの得点など、いい形も増えてきた」。黒崎監督は一定の評価を与えた。順調に進んだ高知キャンプ。15日から始まる静岡キャンプでは練習試合3試合を行い、2月28日の清水とのプレシーズンマッチで打ち上げる。

以上

J's GOALでは2010年も全クラブキャンプ取材を実施します!

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2010.02.10 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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