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【2010シーズンスタート!:熊本キャンプレポート】2月6日(土)大学生とのトレーニングマッチはドロー。ゲーム中の状況判断と、常にそれを考える意識付けが、今後のステップアップの鍵。(10.02.06)

今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに!
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 雲ひとつない快晴に恵まれた6日、熊本は大津町運動公園陸上競技場で九州産業大学とトレーニングマッチを行なった。
 1月いっぱいはフィジカル強化を意図した走るメニューが多かったトレーニングは、2月に入って徐々に戦術的な要素を織り込んだ『第2段階』に入っており、特にボールへのアプローチとそれに対する組織的な連動がひとつのテーマになっている。高木琢也監督が就任会見時に話した通り、失点を減らすことが昨季以上の成績を残す上では欠かせない要素で、ボールを保持していかに動かすかに重点を置いていた昨シーズンと違い、守備面の意識づけが早い段階から行なわれていることがうかがえる。
 しかし今週のトレーニングで取り組んでいた全体のスライドや、どういう準備ができた時にボールを奪いに行くかという部分については、残念ながら今日のトレーニングマッチでは発揮できなかった。一昨日に鹿児島で行なった愛媛FCとのトレーニングマッチについては、「思った以上にできていた」と高木監督はとらえていたが、今日のゲームに関しては「相手が大学生だということで、モチベーションの違いや甘さが出たゲーム」と振り返った。
 その象徴的な場面が、立ち上がりの失点。その後は基本的にはボールを支配していたものの、前に運ぶ段階でのミスも多く、全体的にラストパス、シュートも精度を欠いた。それでも前半のうちに逆転したが、後半の10分過ぎにミスからボールを奪われて1対1に持ち込まれて同点弾を許すと、何度かいい形までは持ち込みながらもネットを揺らすことはできず。結局2−2の引き分けに終わった。
 たまたま隣接する球技場で大分とKリーグ浦項スティーラーズのトレーニングマッチが行なわれており、途中で10分程ゲームを見た印象と比べると、相手が大学生だったという点を差し引いても、ランニング、パス、判断等、全てにおいてスピードが遅いゲームだった感は否めない。
 トレーニングで疲れが溜まっていることもあろうし、負傷で別メニューとなっている選手が数名いて、ここまでのトレーニングマッチでも「現時点でのベスト」と思われるメンバーが組めていない実情もあるが、ゲームによって、またメンバーによってムラがあるのが気になるところ。特に高木監督が指摘するのが、ゲーム中の状況判断だ。決してボールを動かすことは否定しないが、「回してもいいエリア、時間帯、状況なのかどうか、ここで奪われたらどうなるか、その次のことを考えてプレーしてほしい」と話す。
 開幕までちょうど1ヶ月。昨年のベースからさらにステップアップする為にもまだまだやるべきことは多いが、そうした部分の意識の変革も必要だと言えそうだ。

以上

J's GOALでは2010も全クラブキャンプ取材を実施します!
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2010.02.06 Reported by 井芹貴志
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