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【2010シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】トリッキーなプレーが魅力の本能系ストライカー:新居辰基(千葉→湘南)(10.02.03)

2010シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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筆者も千葉サポーターもあのゴールを忘れることはないだろう。2008年J1最終節で、スコアは0−2と敗色濃厚だったスタジアムの雰囲気を一変させたのは、74分の新居のゴールだった。谷澤達也の浮き球のパスを左足でトラップすると素早くシュート。ボールはF東京のGK塩田仁史の右手を弾いてゴールマウスに飛び込み、このゴールをきっかけに4得点のゴールラッシュを見せた千葉が、大逆転勝利でJ1残留を果たした。試合後の新居は「気持ちでGKの手を弾ければ苦労しないですけどね」と話したが、プレーからは勝利への執念のような『気持ち』が感じられた。

前述のゴールのようにトリッキーなボールコントロールがうまい新居は、時には相手DFの予測を超える、瞬時の本能そのままのようなプレーでゴールを奪う。タイミングよくスペースに飛び出し、ラストパスに「そこで!?」と思う『点』で見事に合わせてシュートする姿には本当に驚かされる。「FWは点を取らないといけない」とゴールにこだわる誇り高きストライカーだが、2007年の加入から3年連続でJ1残留争いを余儀なくされたチーム状況や、戦術の問題もあり、千葉が新居の能力を活かし切れなかったのが残念で、心苦しい思いだ。

鋭い目つき、思いっきり外股で歩く姿、ぶっきらぼうな話し方から、見た目は怖い感じだが、それを本人も意識しているらしい。2008年5月誕生の長女を溺愛しているので某サッカー専門誌の選手名鑑の趣味を「子育てにしたら?」と言うと、「それじゃ、俺のイメージが…」とニヤリ。だが、サポーターへの感謝の念は非常に強く、千葉サポーターも『ツンデレ』な新居を愛した。だからこそ試合に出る時の新居コールはいつも大音量で、新居も「期待を感じる」と喜んでいた。ちなみに『辰基』という名前は父親が大ファンのプロ野球の巨人の原辰徳選手(現監督)からで、新居も原辰徳の大ファン。巨人の調子がいいと新居の機嫌もいいはず。怖がらずに声をかけてください。

以上

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2月27日(土)13:35/国立
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2010.02.03 Reported by 赤沼圭子

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