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韓国の名門・崇実（スンシル）大学。古くからサッカーの強豪と知られ、韓国大学サッカー界で大きな存在感を放っていた。その名門から今年、海を渡って一人の男が岐阜の地に降り立った。

朴基棟（パク キドン）。彼は韓国大学サッカー界でその名を轟かせる大型ストライカーだ。昨年3月のデンソーカップ大学日韓(韓日)定期戦では、全韓国大学選抜のエースナンバー10を背負って、全日本大学選抜の前に大きく立ちはだかった。191cm、83kgと大型な体格を生かした前線でのポストプレーと、大柄な体には似つかわしくないアジリティーで、高い突破力とシュート力を誇る彼は、開始早々の2分にヘッドで先制点を叩き込むと、後半開始早々には決勝弾を右足で叩き込み、試合を決定付けた。彼の活躍で全韓国大学選抜が3-1で勝利し、彼は最優秀選手賞に選ばれた。そして韓国大学選手権も制し、昨年の韓国大学サッカー界の主役となった。

まさに韓国大学サッカー界のエリートである彼。崇実大学から日本にやってきた選手と言えば、一昨年に水戸に加入したパク チュホがいる。U-20韓国代表の主将を務め、FIFA U-20ワールドカップ カナダ2007に出場した彼は、2年連続で韓国大学最優秀選手に選ばれながら、卒業後の進路をＪ２・水戸に求めた。そこから彼のサクセスストーリーは始まり、昨年はＪ１・鹿島でリーグ優勝を経験すると、今年から磐田移籍が決まり、韓国代表にも選出された。

偉大なる先輩の後に続けと、彼は卒業後の進路をＫリーグではなく、Ｊリーグに選択し、Ｊ２のFC岐阜にやってきた。韓国サッカー界で成功を収めるためにも、Ｊリーグで結果を残したい。例えＪ２であっても、先輩のようにステップアップできる環境がある。彼の心の中は、日本で成功しようとする意志で溢れている。
「まず試合に出て、チームの勝利に貢献したいです。Ｊ１昇格することが自分の目標です」。
まだ日本語は全く話せないが、徐々に馴染んでいくだろう。韓国大学サッカー界を震撼させたコリアンウルフが、今度はＪ２を震撼させてくれるだろう。与えられた背番号10は、その期待の現れである。

以上

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■2010シーズンの幕開け！FUJI XEROX SUPER CUP 2010
2月27日（土）13：35／国立
鹿島 vs G大阪
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2010.02.01 Reported by 安藤隆人