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昨年のJ1最終節、千葉戦での万博記念競技場。
2-0と勝利で締めくくった後、セレモニーを終えて場内を一周する播戸竜二を待ち受けていたのは、サポーターの方たちからのたくさんの声援と拍手、ゲーフラ、そして花束だった。いや、その声援は、この日、59分から久しぶりにピッチに立った瞬間から続いていたものだ。彼がピッチに立った途端、チームメイトは播戸のために、と言わんばかりに彼にボールを集め、その度に、サポーター席がどよめき、歓声が沸き起こる。結果的にゴールこそこじ開けられなかったが、送られたパスの全ても、歓声も、全ては、98年に月給10万円の練習生として加入し、『プロ契約』の条件だった「半年間の間に公式戦2試合出場」の条件をクリアして、正式にG大阪の一員になってからの2年間、そして06年にG大阪に戻ってからの4年間に対する、彼への感謝の気持ちだった。
泥臭く、熱く戦い続けたG大阪での6年間だった。彼がG大阪に戻った06年は、前年度に初のJリーグ制覇を成し遂げ、チームはすでに『ビッグクラブ』と評されるようになっていた時代。その中に割って入っていくことは決して容易ではなかったが、どんな時も、彼は自分を見失わず戦い続けた。試合はもちろん、練習でも一切、手を抜くことはない。その姿が仲間の、後輩の大きな刺激に、力になった。
前所属の神戸でエースと目されていた男が、控えに回るという事実がどれほど過酷なものか。毎年のように新外国籍FWが送り込まれ、レギュラーの座をもっていかれることが、どれほど悔しいことか。しかし、彼はそのことについて一切、愚痴をこぼすことはなかった。どんな時も「FWとして結果を求めて、全力で毎日をやり切るしかない」と戦い続けた姿は、おそらく、練習生からプロになったように、高校時代は無名だった彼が日本代表に上り詰めたように、目に見える結果を残すことで今の自分を勝ち取ってきたという自信の表れであり、他の誰よりも彼自身が自分を信じていたからだと思う。だから、その姿はいくつになっても、どんな状況に置かれても、全く変わることがなかったのだろう。
そうした姿は、今年、C大阪という新天地に戦いの場を移しても、何ら、変わらないはずだ。播戸竜二は変わらず全力でサッカーに向き合い、変わらず先頭に立って走り、変わらず必死にボールを追いかけ、変わらずゴールを狙う。更に言えば、ファンとの繋がりを大切にし、ゴールを決めた後のパフォーマンス、『1、2、3、バーン!』の雄叫びも、きっと変わらない。唯一、変わるものがあるとしたら、ユニフォームの色。今は、青からピンクに変わったその事実が、ただただ、脅威で仕方ない。
以上
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■2010シーズンの幕開け!FUJI XEROX SUPER CUP 2010
2月27日(土)13:35/国立
鹿島 vs G大阪
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2010.02.01 Reported by 高村美砂