今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに！

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「走る、走る、走る」。与那城ジョージ監督は練習開始を前にランニングによる基礎固めを強調した。これに呼応するようにベテラン勢が歯を食いしばってグラウンドを駆け抜けると、若手もそれにつられてピッチを上げた。仕上がりは順調だ。

選手の身体測定のため約半数ずつの練習参加となった26日と27日の両日もランニング中心のメニューで汗を流した。「苦しいときに声を出せ！」。藤吉信次コーチの声が響き渡ると、GK水原大樹選手も「やりきるぞ！」と応じる。さらにはベテランの走りに若手が食らいつく。
九州リーグ時代から在籍する中嶋雄大選手はチームの雰囲気を「馴れ合いがなくなった」と評価する。「プロの意識を持って、プロとして戦う」。言葉に力が入る。

全員が揃った28日はホーム・本城陸上競技場に隣接するグラウンドで、藤吉コーチも“選手”として加わって、11対11の紅白戦を行った。
今季は池元友樹選手の返り咲きでFWのレギュラー争いが激しくなっている北九州。この日は池元選手と宮川大輔選手、中嶋選手と大島康明選手がそれぞれ2トップを組んで臨んだ。互いの動きを確認する段階だが、中嶋選手は積極的なプレスでボールを奪いに行くなどアグレッシブなプレーを見せた。1時間ほどのゲームで生まれた得点は1点のみだったが、それを決めたのはFW長谷川太郎選手。この日は2トップから外されていたこともあり、FWとしての決定力を見せつける好アピールにもなった。

DF陣の動きも軽快だ。練習とはいえ攻撃力がアップしているFWを長野聡選手や伊藤琢矢選手がしっかりと抑え、奪うと同時にボールを回していく。冨士祐樹選手や重光貴葵選手のオーバーラップも光った。GK水原選手は特に重光選手と川鍋良祐選手に声をかけ、指示を出していた。昨シーズンは不用意なプレーからの失点や、セットプレーでの思わぬ失点も多かっただけに、DFとの連係を強化することは必須事項だ。

別メニューとなっているのが河内勇太選手。昨シーズン中に負ったケガが長引き、復帰が遅れている。グラウンドの隅からランニング中の選手を眺める姿は少し寂しそうでもあるが、若い選手が競うことでチームは成長していく。1日も早い復帰を願いたい。

チームはこれから宮崎県に移動。30日に当地でキャンプを張るJ1・湘南と、31日には鹿児島で鹿屋体育大と練習試合を行う。

以上

★J’s GOALでは2010も全クラブキャンプ取材を実施します！

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2010.01.28 Reported by 上田真之介