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【2010シーズン始動!】磐田:新体制発表記者会見でのコメント(10.01.23)

1月23日(土)、磐田市内のヤマハ・コミュニケーションプラザにて、ジュビロ磐田の2010新体制発表記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。

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●柳下正明監督
「おはようございます。今日はたくさんの方に集まっていただき、ありがとうございます。
新加入選手を迎えて、いよいよ明日スタートします。今シーズンのチームとしての、クラブとしての目標であるトップ5を目指すためには、安定したゲームを続けていくことが大事になってきますし、苦しい、難しいゲームでも勝ち点を積み重ねることが必要だと、われわれは考えています。昨シーズンやってきたサッカーをベースに、上位争いができるように、そして皆さんの期待に応えられるように、1年間戦っていきます。ぜひ、1年間よろしくお願いします」

★新加入の各選手あいさつ(パク・チュホ選手は欠席)
●イ・ガンジン選手
「(すべて日本語で)こんにちは、イ・ガンジンです。ポジションDFです。韓国から来ました。よろしくお願いします」

●荒田智之選手
「水戸ホーリーホックから来ましたFWの荒田智之です。ジュビロのために走り、少しでも多くの得点に絡めるよう、精一杯頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

●竹重安希彦選手
「こんにちは。阪南大学から来ましたGKの竹重安希彦です。全力でプレーするので、よろしくお願いします」

●黄誠秀選手
「こんにちは。朝鮮大学から来た黄誠秀(ファン ソンス)です。FWですけど、どこのポジションもできる自信はあります。ジュビロのために、自分の人生全てを賭けるつもりで頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

★新キャプテンあいさつ
●那須大亮選手
「今年からキャプテンをすることになった那須大亮です。今年は昨年以上に1人1人が自覚を持って、少しでも上の順位に行けるように、チーム一丸となって、気づいたら上にはチームがいないぐらいの順位に行けるように、精一杯頑張っていきたいと思います。今年も、温かく力強い応援を、年間を通してよろしくお願いします」

★質疑応答
Q:今シーズンの目指す方向性と、各選手に期待するところをお話しください。
●柳下正明監督
「先ほどもあいさつで言いましたように、クラブとしての目標はトップ5ということ。それを実現するためには、安定したゲームをしなければいけない。その安定したゲームをするために、昨シーズンよりボール保持率をアップさせるということがひとつ。それと、ボールへの執着心、ボール奪取力を強くすること。大きく分けてその2つを強化していこうと考えています。もちろん、メンタル的な部分、メンタル的にタフにならないといけないし、メンタル的なコントロールもしなければいけない。冷静さですね。昨シーズンは、得点した直後、あるいは失点した直後というのは、どちらかというと我々は攻撃的な選手が多くて、前へ前への意識が強くなって、バランスを崩して、また失点するという傾向が強かった。そのあたりのコントロールというのも必要になってきます。以上の3つを強化していこうと考えています。
新加入選手たちに関しては、イ・ガンジンは守備のところでの高さもありますし、冷静なカバーリング能力もあります。それと、ボールを持った時の落ち着き、組み立てですね。我々に足りなかった部分ですが、そのあたりが非常に優れているので、それをゲームで活かしてもらえれば、先ほど言ったボール保持率というものが、よりアップできると思います。
荒田に関しては、自分でも言っていましたように、相手のDFラインの背後に飛び出すプレー、それとゴール前で点が獲れる場所へ侵入していくという彼の特徴をゲームで活かしてくれればと。前田、グノという強力な2トップに割って入って、ゲームに出られるようなコンディションを作ってもらって、競争力をアップしてやってくれればと思っています。
GKの竹重に関しては、自分でも言っていたように、高さがある、ハイボールの強さ、それと落ち着いてミートしたときには非常に良いキックをするので、その自分の特徴を出しつつ、もう少しパワー、スピードをアップさせて、早くJの水に慣れて、ゲームに絡めるようにやってもらえればと考えています。
黄誠秀に関しては、昨シーズン練習に何度か来て、一緒にやっていますが、非常にメンタリティーの強い部分を持っています。初日からジュビロの選手にコーチングしたりしているので、そのあたりの強さというものも、グラウンド上で表現してもらいたいと。それと、大学ではFWでプレーしていますが、中盤でも、ときにサイドバックでも、トレーニングさせたときにはスムーズにプレーをこなしていました。いろんなポジションをトレーニングの中でやりながら、彼のいちばん良いところを見つけて、やっていきたいと思っています。彼に関しては、もう少し時間を使って、しっかり身体を作りながら、プロのスピードとかパワーに慣れて、ゲームに絡んでこれればと考えています。
ここにはいませんが、パク・チュホに関しては、サイドでのアップダウンを90分間通してやれる選手だと。それと左足の精度の高いクロス、個人で突破できる能力、それらをジュビロの昨シーズンやってきた攻撃にプラスしてもらって、新たな攻撃パターンを作ってもらいたいと考えています。
全員、非常にメンタル的な部分で強いものを持っていて、今までのジュビロには足りなかったものを持っている選手たち。練習からそういう部分を出してもらって、よりチームを成長させていってもらえればと考えています」

Q:J2とJ1の違いみたいなものは、現時点ではどんなところだと捉えていますか?
●荒田智之選手
「J1と練習試合も何度かやったことがあるのですが、最後のところの守備が、J1は激しいかなと思います。J2は前からけっこうプレスに行くんですが、J1の場合はちょっと下がった位置から固める感じが多い。そういうところがJ1とJ2でちょっと違うかなと感じています」
Q:それをどのように突破していきたいと?
「そこは、これからチームとコミュニケーションをとりながら、どこにボールが欲しいとか、そういうコミュニケーションをとりながら、自分もペナルティエリアの中でイヤなところに入って、点が獲れたらいいなと思っています」

Q:ジュビロ磐田というチームの印象と、このチームに入ろうと思った決め手というところを教えてください。
●イ・ガンジン選手
「実は去年の末からジュビロに参加しているんですが、非常に真面目な選手が多いということと、自分のことをよく迎えてくれて、チームの雰囲気も非常に良いと感じました。そういうことも含めてジュビロでやってみたいと思い決意しました」
●荒田智之選手
「ジュビロのサッカーは全員が守備をして、全員が攻撃して、前からアグレッシブという印象があります。それが自分に合っているサッカーだと思ったので加入しました」
●竹重安希彦選手
「1人1人意識が高くて、本当にプロとしてすごく真面目なチームだなという印象を受けました。加入しようと思ったのは、自分が一番伸びるというか、成長させてもらえると思ったので選びました」
●黄誠秀選手
「すごくサッカーに打ち込める環境だと思います。僕のような無名な選手にチャンスをくれたジュビロ磐田に、逆にすごく感謝しています」

Q:戦術面で昨シーズンからの継続という部分と、新たにチャレンジしていきたいという部分もあるかと思います。それに関して、現時点の考えをお聞かせください。
●柳下正明監督
「戦術的には、そんなには変わらないです。多少、守備のところで選手のスタートのポジションは変わる可能性はあると思いますが、やり方としては、守備ではまずしっかりポジションをとって、とったならばできるだけ前からプレスをかけてサイドへ追い込んでボールを奪うと。基本的なことなんですけど、それをやろうと。できるだけコンパクト・フィールドを保つという、昨年もやろうとしていたことを継続してやるということです。
攻撃に関しては、昨年基本的にサイドを起点にして、サイドチェンジを絡めながらサイドを突破してフィニッシュまでつなげるという形を作り続けたんですが、ボールを失う場所も悪かったり、ボールを失う回数も非常に多かった。そこで、昨年に比べてビルドアップのところを、もっと短いパスを使いながら組み立てようということを考えています。そのあたりが少し、戦い方が変わるだろうと思います」

Q:先ほど新加入選手でメンタル的に強い選手が揃ったというお話しをされてましたが、そのあたりはスカウトの段階から要望していたところですか?
●柳下正明監督
「まずは技術、戦術。それと我々に足りないもの、先ほど言ったビルドアップのところとか、高さとか。そういうところを強化部と話しながら、強化のほうもメンタル的に強い選手が少ないよねということはわかっていましたし、そのあたりを総合的に見て(選手を)獲りに行った。その結果、彼らが非常に(メンタル的に)強いものを持っているねということです。だから、メンタル的に強い選手を選んだわけではなく、総合的に選んだ結果、メンタルのほうもしっかり強いものを持っているということになりました」

Q:失点数は、今シーズンどのぐらいに抑えたいというのはありますか?
●柳下正明監督
「数字ではなかなか言えないんですが、もちろん昨年よりも少なくと。ただ、最終ラインだけの問題ではないので。チームとしての守備も確立できなかったし、中盤での守備というのももろいところがあったので、チームとしての失点だと考えています。で、先ほど言ったように少しスタートのポジションを変えようかなという考えもありますし、プレーするメンバーが変わることによって、昨年改善できなかったところが、個人の力によって改善される可能性もあります。もちろん、昨年より失点は少なくなります」

Q:各選手自分のプレーの特徴と、ここを見てほしいという部分を聞かせてください。
●イ・ガンジン選手
「まず攻撃面では、守備陣のほうから攻撃にパスを回すという部分をうまく連係してきたいと思います。守備の面では、チームの戦術をしっかり理解して、バランスを崩さないように、そういう守備で貢献したいと考えています」
●荒田智之選手
「自分は(技術的に)うまい選手ではないので、ペナルティエリアの中での仕事だとか、相手と駆け引きして裏を取るだとか、それでゴールに結びつけられたらいいなと思っています」
●竹重安希彦選手
「ハイボールには負けたくないというのと、これは目標にもなるんですが、仲間に安心感を与えられるようなキーパーを目指したいと思います」
●黄誠秀選手
「気持ちの強さだとか、戦う姿勢を見てほしいなと思います。本当にうまい選手が揃っているので、そういう選手を支えられるようなところを見せていきたいです」

以上

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