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ゴールを決めるために生まれてきた。そう言っても過言でないプレーを2年間水戸で見せてくれた。
関東大学2部リーグ得点王の肩書きを引っさげて、一昨年水戸に加わった荒田。開幕スタメンを飾ると、その試合でルーキーながら「背番号9」をつけるだけの男であることを証明してみせた。J1復帰を目論むC大阪相手に果敢にゴールを狙い続け、放ったシュートはなんと8本。ゴールこそ決めることはできなかったが、昇格候補を脅かしてみせた彼のプレーから、スーパーなストライカーの誕生を予感させた。
その後の荒田の活躍は目を見張るばかりであった。果敢に裏へ飛び出す動き、そして、ボールを受けたら積極的にゴールに向かう姿勢。ストライカーとして必要な資質をむきだしに、荒田はコンスタントにゴールを重ねていった。試合ごとにゴールのバリエーションは増えていき、ルーキーイヤーでクラブ史上最多タイとなる17得点を決めたのである。
2年目はより一層凄みを増した。高崎寛之というパートナーを得ると、ゴール嗅覚をさらに発揮。第12節時点で9ゴールを決め、リーグ得点王を独走したのである。しかし、その第12節で骨折。長期離脱を余儀なくされた。だが、伝説はそこから生まれる。復帰戦となった第29節愛媛戦で途中出場すると、ファーストタッチでゴールを決めるという離れ業を見せ、チームを勝利に導いたのであった。
自らドリブルでゴール前に切り込む形。裏へ抜け出してスルーパスを受ける形。クロスに対してピンポイントであわせる形。すべてを得意とする生粋のストライカー。彼のゴール感覚はJ1でも十分通用するだろう。課題はそれ以外のプレー。戦術の中でいかにタスクをこなせるか。それさえできれば、サックスブルーのユニフォームを着ても大暴れを見せてくれるに違いない。
性格的にも明るくまじめで、水戸ではいじられキャラで通っていた。そんな誰からも愛される人間性だからこそ、いいパスが回ってくるのだろう。そして、義理人情に厚い男でもある。移籍が決まるギリギリまで「水戸にお世話になったから」と悩み続けるなど、水戸に対して恩を返したいという思いを強く持っていた。そんな荒田だからこそ、今季からは磐田のために、全精力を捧げるはずだ。磐田サポーターには、ぜひとも荒田の魂のこもったプレーを見てもらいたい。札幌へ移籍した中山雅史選手を彷彿とさせる熱いプレーを見せてくれるに違いない。これからは磐田で『新たなる伝説』を築いてくれることを、水戸サポーターは願っている。
ちなみに、水泳の北島康介選手に似ているともっぱらの評判。一昨年のJリーグアウォーズの際、プレゼンターとして現れた北島選手を見て、「本当に似ていると思った」と自ら認めていた。
以上
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■2010シーズンの幕開け!FUJI XEROX SUPER CUP 2010
2月27日(土)13:35/国立
鹿島 vs G大阪
★この試合のチケットは1月23日(土)10:00から発売開始!
2010.01.21 Reported by 佐藤拓也