1月17日(日)、甲府試合にて、ヴァンフォーレ甲府の新体制発表が行われました。
会見でのコメントは以下の通りです。
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●海野一幸社長:
「昨年は最後の最後までJ1昇格に向けて頑張りましたが、残念なことに最後は勝点1足りなくて再昇格を果たすことが出来ませんでした。悔しい思いを胸に新しい年が明けました。
世間の景気は大変悪く、厳しい話ばかりです。今年はホームゲームが昨年に比べて7試合減ることになり、我々のように平日開催でも9000人を越えるサポーターの皆さんが足を運んで下さるクラブにとって収入減が予想されます。しかし、一方で昨年の悔しさを胸に今年はどうしてもJ1に昇格したいという思いを強く持っています。クラブとして並々ならぬ決意をしています。内田(一夫)コーチに監督を引き受けてもらい、コーチングスタッフも優秀な方々に来て頂きました。選手補強では、若干の背伸びをしましたが、今年に賭ける我々の思いと理解して頂きたい。その分、選手、スタッフ、フロントは全員で痛みを分かち合いました。
今年のチームスローガンは『ICHIGAN』に『Try Again』というサブタイトルをつけました。これは昨年勝点1差で昇格を逃した悔しさを糧に、選手、スタッフ、サポーターの皆さん、スポンサーの皆さん、行政、マスコミの皆さんとフロントが一丸となって絶対に昇格するという決意を込めています。
昨年の甲府は皆さんのお蔭で、J2の18チームのなかで仙台に次ぐ観客動員を達成することが出来ました。札幌、C大阪、福岡など大都市にあるクラブを超えるお客さんが小瀬に来て下さいました。このことはJリーグからも高く評価して頂きました。これは、単にサッカーをお見せするだけではなく、日頃から選手が地域に出て行っているサッカー教室、イベント、慰問などの地域貢献が実を結んでいると捉えています。新しく加わった選手にもこの姿勢は継続していくことを話しました。
今年は新年早々に山梨学院大学附属高校のサッカー部が全国制覇の快挙を成し遂げました。初出場で初優勝です。山梨県内は山梨学院の優勝という元気を貰い、大変に盛り上がっています。我々もこの勢いを引き継いで12月にはJ1に昇格を報告したい。県民とともに喜び、パレードをすることを思い描きながらこの1年を頑張っていく所存です」
●佐久間悟GM:
「新しく甲府に移籍してきた選手には甲府の一員として組織を活性化して目標であるJ1昇格の力に加わってくれることを期待しています。2008年の10月1日に甲府のGMに就任し、昨年はJ1昇格に挑戦しました。そのときの会見では2009年にもしも昇格を果たすことが出来なければ、チームをリセットしてチームを再構築する必要があるというという話をしました。2009年の終盤の流れの中で絶対に昇格が出来ると信じて努力をしてきたつもりでしたが、最後の最後で勝点1差で昇格を逃しました。サポーターの皆さんの涙、選手の悔しい表情を見て、もう一度J1昇格に挑戦しようという思いに駆られました。その瞬間からチームの基本計画を少し修正して今シーズンに臨む必要があると思いました。(前任の)大宮でも長くチーム編成に関わってきましたが、今年ほど方向性を決める計画が出来上がってから修正を繰り返したことはありません。困難な作業でした。しかし、最終的にここに落ち着きました。また、今年は育成の比重を高めていきたいという考えもあります。
今年のJ2リーグは大きく分けて3つのグループに分かれると予想しています。Aグループは降格してきた柏と千葉に、現時点では大分も入ると考えています。大分には高松選手、前田選手がおり、外国人選手が残れば大分に勝つことは簡単ではないと思います。Bグループは札幌、横浜FC、徳島、富山、福岡、鳥栖そして甲府になるのではないかと思っています。J1昇格を果たすために具体的な目標の数値は36試合で27勝9敗、9敗までが3位以内の許容範囲ではないかと予想しています。勝点で言うと昨年よりもハイペースになるなか80点を超えないと3位以内の争いに加わることは出来ないと思います。他のチームの補強をみると70点代前半だと昇格は難しく、90点あれば絶対に昇格できると思います。
昨年はセットプレーの得点の差が最終的にJ1昇格の差になったと思います。昨年は20%ギリギリの得点率でしたが、今年はそれを30%〜35%に上げていけるように内田監督に求めたい。また、タフな集団を構築することも求めたい。中盤の選手には林健太郎の構成力の穴を埋める為に養父雄仁、保坂一成を補強しました。そして、(直接ゴールを決める)フリーキックを蹴ることが出来る選手がいなくて、スペシャリストを獲得したかったが、他のチームと競合して獲得できなかったのでこの部分はパウリーニョに求めることになります。
今年は多くのチームがクラブの未来を賭けて補強を行っています。昨年以上に困難なリーグ戦になると予想しています。それでも、Aグループのチームに対抗できるのは甲府だと思っています」
●内田一夫監督:
「J1に昇格する為には甲府のストロングポイントを継続していくこと、そのクオリティを上げていくことに尽きると思います。具体的には切り替えのスピード、ハードワークをしていくことは甲府の良さ。パスワークは甲府の武器です。この武器の質を如何に上げて行くかが大事になっていく。そのためにはグループで考えて、グループでプレーするコンビネーションによるトータルサッカーの質を上げていく必要があります。ただ、グループの為に個人が埋没しては拙い。勝負を決めるのは局面での個の能力だと思っています。グループの活性化が個性やストロングポイントを引き出すと思います。
そういう意味で補強した選手は個人で素晴らしものを持っている選手だと思っています。個人を活かすためにグループの活性化をして流れるような甲府らしいパスサッカーを展開できるところをお見せしたい。選手が楽しみ、見ている人に『甲府のサッカーはいいね』と思ってもらえるようにしたい。しかし、勝負はきれいごとだけを言っていられない。勝つためには我慢をしなければならないところがあるし、相手にサッカーをさせない部分も必要。今年は試合数が大幅に減るので、勝点1の重みを昨年以上に感じなければならない。泥臭くても勝たなくてはならないと思っています」
●柏好文選手:
「地元出身選手として山梨を更に盛り上げていけるように頑張りたい。J1昇格に貢献したいです。新人ですが遠慮せずにガンガンやっていきたいと思っています」
●養父雄仁選手:
「J1昇格に向けて持っている力を全部出したい」
●柳川雅樹選手:
「甲府の為に、J1昇格の為に一生懸命頑張りたい。応援したいと思ってもらえるようなプレーをしたい」
●加藤慎也選手:
「全てはチームの為に、J1昇格の為に頑張りたい」
●荒谷弘樹選手:
「チームのJ1昇格の為に全力でプレーします」
●ハーフナー・マイク選手:
「甲府のJ1昇格の為に貢献したいと思っています」
●内山俊彦選手:
「甲府の一員として戦えることを嬉しく思っています。J1昇格の為にしっかり戦いたい」
●保坂一成選手:
「甲府5年目の保坂です。甲府でプレー出来る巡り会わせが来たのでチャンスを活かしてJ1昇格の為に精一杯頑張りたい」
●パウリーニョ選手:
「ここにいる選手の協力が必要になると思います。J1復帰の為に一生懸命頑張ります」
以上