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【第89回天皇杯準決勝 名古屋 vs 清水】試合終了後の各選手コメント(09.12.29)

12月29日(火) 第89回天皇杯準決勝
名古屋 1 - 1(PK 5 - 3)清水 (13:06/エコパ/19,578人)
得点者:16' 岡崎慎司(清水)、56' 玉田圭司(名古屋)

天皇杯特集
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●中村直志選手(名古屋):
Q:名古屋に入って初めての決勝ですね。
「そうなりますね。ずっと国立にいきたいということを考えながらやって、いつも行けなかったので念願叶ったという感じですけど、まだ一番大事な試合が残っているんで、切り替えないといけないと思います」

Q:PKまでいくとは思ってなかったのでは?
「そうですね。でも相手もしっかり戦ってくる相手だったし、集中も切れなかったんでああいう展開になったと思うんですけど」

Q:前半の失点は気持ち的には?
「試合自体はいい形で作っていたので、あの失点ではそこまでガクンとくることもなかったです」

Q:今日は相手が引いて守ってきましたが、あれは予想外でしたか?
「特にそんな感じはなかったです。ゴール前に窮屈さは多少ありましたけど、サイドからクロスは上がってたんで。芝が深かったんでね、今日は。そこでクロスが上がりにくかったんですね、あれがしっかり上がれば取れていた感じはしましたけど」

Q:サイドへの飛び出しも多かったですが、チームがうまくいっている証拠ですか?
「そうですね。最近、あのポジションをやらせてもらっていると楽しいです」

Q:最後のPKはどんな気持ちで見ていましたか。
「あれは運みたいなものだから。勝ってくれという気持ちで見てましたけど、杉本は持ってるんでね(笑)。そういう意味でいい方向に行くんじゃないかなと思ってました」

Q:PK戦はいつ以来ですか?
「いやあ、初めてだと思います。記憶にはないですね」

Q:元旦に向けて。
「回復が大事ですね。ここまでも、今日も120分やったから、体を早くリフレッシュさせることが先決というか。あとは気持ち的にも切り替えて、最後はリラックスしてやりたいです」

●山口慶選手(名古屋):
Q:延長でのゴールを守ったプレー、見事でした。
「いや、ボールが来ただけです(笑)。ほとんど跳んでないですし。(どんな指示を受けてピッチに入りましたか?)指示は特にはなかったですね」

Q:では自分でどのようにプレーしようと?
「ボールを取られたらカウンターを喰らうので、あまり上がらないように、前に行かないようにして、バイタルエリアでプレーしようと思ってました。(相手は引いて守ってきましたが、そのあたり窮屈な感じはありましたか?)僕が出てからはそこまでではなかったので大丈夫でしたけど、見ている感じでは最初はやりづらかっただろうなとは思ってましたね」


●楢崎正剛選手(名古屋):
Q:延長戦、苦しい時間帯でのビッグセーブがありました。これが勝因では?
「紙一重でしょう。ツイてましたね。最後のあんなこと(5人目の杉本のPK)も含めてツイてました(笑)」

Q:延長での岡崎選手の2本目のシュートは、コースも読めていた?
「1本目はともかく、2本目は岡崎が慌てたんじゃないですかね。正面に来たから。1本目の時は、もう1点やられたし、絶対やらせないように、ただそれだけの気持ちでやっただけです。(代表で)一緒にプレーしたことがあることで、アイツのシュートの打ち方とかを知っていたことが、若干役に立ったとは思います。
でも試合ではわからないですし、守備範囲に来てくれたから良かったです。1点失ったのは、アイツの特徴を知っていながらやられてしまったので。そのぶん挽回はできたのかなとは思います」

Q:そのセーブがあって、最後はPKでも行けるという感じになりましたか?
「そんなことはないですよ。それはそれ、これはこれ。あんまり昨日も止められなかったんで、味方のシュートは信頼を置いてたんですけど、自分のコンディションが分からなかったです(笑)。でも、そういう時に限って試合では止められると思っていたんですけどね。外してくれたから結果オーライです」

Q:昨日、去年、今年とチームの準決勝に出られず、今回は自分の力で決勝進出に貢献したいとおっしゃっていましたが、その通りになりましたね。
「ベスト4の壁というのは破れたんですけど、ターゲットは決勝進出することだけではないので。タイトルを取りたいし、その先にあるACLにチャレンジしたいという気持ちが、相手より少しだけ上回ったんじゃないかと思います。次で負けたらそれも意味がなくなっちゃうんで。また気持ちは切り替えてやらないといけないですね」

Q:久々の元日決勝ですが?
「そうですね、どんな大会であれ、優勝がかかる緊張感のある試合は楽しみですね」

●吉田麻也選手(名古屋):
Q:これでオフがなくなりましたね。
「想定内です(笑)。予定通り」

Q:PK戦の前に楢崎選手と抱き合ってましたが?
「ウチには楢崎さんがいるんで、PKになれば勝てると思ってたんで。延長で足にはけっこうきてたんで、守備に集中して、あとは前線に頑張ってもらうしかないと思っていたし、たとえ点が取れなくてもPKなら勝てると思ってた。ほんと失点しないことだけを意識してましたけど、延長でもナラさんにたくさん助けられて。準決勝で負けるわけにはいかなかったんで。僕が考えているストーリーが崩れちゃうんでね(笑)」

Q:PK戦の順番が発表になったときは?
「いや、一番前で聞いてたんですけど(笑)。呼ばれなかったし、後ろ、7人目ぐらいからは選手で話し合えって言われました(笑)。その組だったので、そこでは一番に蹴ろうと思ってましたけど」

Q:岡崎選手やヨンセン選手との対決を楽しんでいるようにも見えましたが。
「やりがいのある相手だし、すごくハラハラしたし。やっぱりああいう追い込まれた状態でこそ成長できると思うんで。これからもっともっとああいう状況をくぐっていかなきゃいけないし、今日に限って言えば、オカちゃんに点取られてしまったんで、まだまだかなと思います。オカちゃんにはいつかリベンジしたいと思います」

Q:前半はやられている場面も多かったですが?
「やっぱり間が空いて、休みも多かったし、体も動いてこなくて。ちょっと自分も慣れるまで、試合にうまく入れるまで時間はかかるだろうとは思ってたんですけど。バタバタしちゃったんで、そこはちょっと簡単にやってもいいかなって思ってました」

Q:パスも不安定なところがあったのでは?
「まあ、次は大丈夫だと思います。(中村選手は芝が気になったと)そうですね、ちょっと長めだったんで、パスも意識しないといけなかったし。バウンドもいつもと感覚が違ったんで気は使いました。でも、それはお互い一緒ですし、これからオランダに行けばもっとそういうのは増えていくだろうし。それは言い訳にできないんで。いかに早く順応するかだと思うし。まあ、次は国立だから大丈夫じゃないですかね」

Q:今日は相手が引いてきて、クロスも上げづらかったのでは?
「そうですね、クロスを早い段階で、アーリークロスでもいいんで入れておけば、もっと面白かったと思うんですけど。相手が揃ってからクロスを入れていたんで、なかなか相手もそれは意識してるだろうし、難しかったと思います。縦パスもちょっと入れづらかったですね」

Q:ほんとに今日は清水のFWとやりあってましたね。
「楽しかったですね。でも、まだまだです」

●三都主アレサンドロ選手(名古屋):
Q:今日は生き生きとプレーしているように見えました。
「そうですね、久しぶりにサイドやったんですけど、思い切りやろうかなと思いましたし、準決勝だからハードな試合になると思ってました。両チームとも同じスタイルで、どうやって崩そうかなとすごく楽しみにしてました。延長も含めてそれでいい試合ができたと思うんで、次につながると思います」

Q:アーリークロスや早めのロングボールを多用していたように見えましたが?
「はい。監督の指示でしたし、ケネディも高いポジションを取れていたので。それが良かったんじゃないかなと。ケネディに合わせることも、パスをつなぐこともできていたので、非常にミックスした感じでよかったと思います」

Q:今日は相手が引いてきたから早めに入れていたのではなく、最初から指示だったのですね。
「それをやることによって、相手のDFラインも下がると思うし、その裏にボールを出すのと、高さを生かすためでもありました。セカンドボールが拾えるかもしれないし、サイド使った攻撃もまたできるということで、その狙いはできたんじゃないかと思います」

Q:PKも落ち着いていましたね。
「まあ全員が決めることができたので。最後のスギ(杉本)だけはアララって感じでしたけど(笑)。さすが、持ってるなと」

●本田拓也選手(清水):

Q:1点目のアシストは良い形でしたね。
「そうですね。顔を上げたときに兵働さんが走っていて、DFが1人つられてオカ(岡崎)のところがコースが空いたので、蹴ったら通ったという感じでした。(あそこはわざと止まるようなボールを蹴った?)そうですね。ちょうど芝も長かったので、良い感じで止まってくれましたね」

Q:試合全体を振り返って。
「良い入り方ができて、前半は相手がすごく攻めてきたけどうまく守れていました。後半になると相手も少し運動量が落ちてきてチャンスもあったけど、そこで決めきれなかったというのが、今年1年の課題だと思います。そこを来年に生かしたいです」

Q:試合前に言っていた通り、球際は相当激しくいってましたね。
「そうですね。そういうところの勝負だと思っていたし、相手の選手もそういう感じで来たので、今日は本当に激しかったです。それで良い勝負になって、おもしろかったんじゃないかと思います」

Q:PK戦になると、勝ちたいという気持ちだけではなくなってしまうのでは?
「そうですね。PKは運もあるし、しょうがないと思います。最後も相手のキックがバーに当たって、それが(山本)海人に当たって、運がなかったと思います」

●児玉新選手(清水):
Q:今日のゲームでは、自分たちの力を出せていたと思いますが?
「個人的にPKも与えてしまったし、満足のいく出来ではなかったけど、チームとしては良かったというか、相手も良いサッカーをしたので、良いゲームはできたと思います。気持ちの面でも、最後まで戦えていたかなと」

Q:児玉選手を中心に、かなり細かくラインの上げ下げをしてましたね?
「あれをやらないとどうしてもやられてしまうというか、前に良い選手が揃っているので。それは意識してやれていたけど、クロスでもピンチを作られたし…。自分のファウルで点を取られたというのは、自分の責任だと思うし、90分で無失点で勝つというのが一番良かったと思うので、申し訳ないと思っています」

Q:この悔しさをどういう形で来年につなげていきたいですか?
「とにかくチームとしても自分としても、もっと上を目指してやらないといけないと思う。とにかく頑張りたいです」

●藤本淳吾選手(清水):
「奪った後にもう1回取られることが多かったので、前半から苦しい展開のサッカーになっていましたね。その中でも狙い通りに1点取ったけど、そこからはなかなか…。押し込まれる時間が長かったので、そういう場合は開き直ってカウンターでという狙いは持っていたが、効果的なカウンターができなかったのが残念です。PKまで行ったら何とも言えないし、向こうのキーパーの(楢崎)正剛さんが、オカ(岡崎)のシュートをファインセーブして、あれが大きかったですね。でも、僕らはみんな一所懸命やったので、本当に悔しいけど、しょうがないとしか言いようがないです」

Q:カウンターに行こうとしたときにミスが多かった?
「カウンターに行く前とか、つなぎのパスを途中でかっさらわれたりとか、前に勢いがかかっていたのがまた戻らないといけないという展開が多かったので、そこは反省しないといけないですね」

Q:全ての試合が終わって、1年を振り返ると?
「最後のほうは自分も体調が戻ってきて、点は取れなかったけど、ボールを失わないとか、ミスを少なくするということは、ある程度できてきた。あとはフィジカル的な問題で。ただ、1年間を振り返ると、個人的には何もしてないという感じがします」

●山本海人選手(清水):
Q:PK戦に入る前の心境は?
「ドキドキ、ワクワクしていたし、相手が楢崎さんということもあって、すごく良い対決をさせてもらえるなという気持ちが強かったです」

Q:最後の5本目は不運な形だったと思うのですが?
「しっかり反応できていたので、枠に入っていれば手に当たっていたと思うし、(手に)届かなかったから外れたと思ったときにバーの音がして、その時にはもう背中に当たっていて、振り向いたら入ってしまっていました。

2,3,4本目のように逆に飛んでいれば入っていなかったのかもしれないけど、それは『たられば』なので。ただ、120分間あれだけチームメイトが一所懸命守りながら、チャンスも決めて、惜しいシーンもあって、せめて1本ぐらいは(PKを)止めたかったなと思います。そこは来年またしっかり頑張るしかないです」

Q:PK戦の前までのチーム全体の出来は?
「危ないシーンもあったけど、ケネディ選手とかに高さの部分で負けていなかったという自信はあるし、だいぶ自分としてのプレーが戻ってきた感じがしたので、そういう意味も含めて、決勝にこのままの調子で行きたかったです」

Q:クロスへの飛び出しは非常にチームを助けていたと思いますが?
「高さを使ってくるというのはミーティングでわかっていたので、なるべく自分が出て、流れを止めることができれば、シュートまで持ち込まれないし、意識してやろうと思っていました。監督からも、起用した理由がクロス対応ということだったので、そういう意味では多少は期待に応えられたかなと思うけど、結果はついてこなかったですね」

Q:この悔しさを、今度どうつなげていきたい?
「サポーターの方々に、今年はタイトルを獲ると宣言した中で取れなかったことに関して、非常に申し訳なく思います。天皇杯もリーグ戦もすべてにおいて、チャンスがあった中で頂点まで上り詰められなかったというのは、非常に歯がゆい部分が選手にもサポーターにもあると思うので、来年こそはすべての人が笑えるように、自分ももっともっとチームの中心となって、タイトルを獲るために頑張りたいです」

●岡崎慎司選手(清水):
「(この1年を振り返ると)良かったことも悔しいことも含めていろいろあったけど、結局課題が残ったし、いつも通り悔しい1年で終えてしまっている。本当に頂点に立たないとそういうことになってしまうので、来年は本当の頂点を目指せるように、一から自分を鍛え直してやっていかないといけないと思います。
来年はワールドカップもあるし、Jリーグでも期待がどんどん高まってくる中で、コンスタントにプレーとゴールを取り続けるようにしないといけない。その準備をできるようにしたいけど、とりあえず疲労をとってからまた考えたいと思います」

Q:チームとして頂点を取るために何が必要だと?
「やっぱり勝負強さというか、自分たちのプレーができてないなと思っても、焦らずに勝っていけるというか、そういうチームにならないといけないと思います。そういう意味では、今日はそれができていたと思うので、そこで自分がゴールを決められないというのは、チームじゃなくて自分の責任だと思っています。自分のプレーの幅がもっと拡がれば、チームをもっと助けられると思うので、もっと自分を鍛えて、まだまだ伸びると思うし、伸びなければいけないと思うので、もっと強くなりたいですね」

●兵働昭弘選手(清水):
Q:今日のゲームで、狙い通り運べた部分と、運べなかった部分は?
「耐えるところは耐えて、相手の背後をうまく突くということを狙いにしていて、そこでまず見事に1点取れました。あとは、前半、相手のプレッシャーが厳しいけど、後半は絶対にルーズになってくると話していた。実際そういう感じのゲーム展開になって、後半も延長に入ってからも、自分たちのプラン通りの展開でした。だけど、ただ最後に決められなかったというところが、プラン通りいかなかったところですね。勝敗を分けたのも、延長戦の間に点が取れなかったところだと思います」

Q:お互いに(相手の良さを)消し合っているのは想定の範囲内?
「準決勝ということで、勝つためには危ないと思ったら(プレーを)切るというプレーも選択しなければいけないと思っていたし、つなぎたいところだけど背後をとって、相手を1回ひっくり返すとか、そういうプレーが多くなると思っていた」

Q:チームとしての戦い方には手応えを感じられたシーズンでしたか?
「はい。やっていることは良いんじゃないかなと思います。ただ、それがなかなか出せないときに、耐えられないとか、弱さが出てしまうので、悪い流れのときでも、うまく相手の攻撃を受けながら耐えて、どこかでワンチャンスをものにするとか、そういう勝負強さが出てこないと、タイトルは取れないと思います。今年はそこで負けだして、歯車が狂ってズルズルいってしまったシーズンだったので、来シーズンはそういうことがないようにしたいです」

Q:悔しいですね。
「悔しいです。ACLも本当に行きたかったし、やっぱりタイトルを獲らないと何も変わらないと思っていたので」

Q:ひとつタイトルを獲ればというところで少し足踏みしている状況ですが、そこをクリアしていくには?
「自分たち自身にもっと高いものを要求して、厳しくやっていく必要があると思います。あとは単純なミスを減らすということが、今いちばんやらなければいけないことですね」

以上
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