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【キリンチャレンジカップ2009 日本 vs トーゴ】岡田武史監督(日本)記者会見コメント(09.10.14)

10月14日(水) キリンチャレンジカップ2009
日本 5 - 0 トーゴ (19:30/宮城ス/32,852人)
得点者:5' 岡崎慎司(日本)、8' 岡崎慎司(日本)、11' 森本貴幸(日本)、65' 岡崎慎司(日本)、85' 本田圭佑(日本)

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●岡田武史監督(日本):

「このシリーズを、我々の本大会に向けた新しいスタートという位置づけではじめた。もちろん強い相手とできるに越したことはないが、どんな相手でも我々のやるべきことを90分やりとおすということで、選手は素晴らしく高い意識で90分やりきってくれた。
勝つことだけならあそこまでしなくてもというような戻り、切り替えといったことをトライしてくれた。監督としてこの上ない喜びであり選手たちに感謝の一言だ。
それとともに、今回から前段の意識としてゴール前での迫力を出すための、0コンマ何秒の感じ方、早さにトライしてきて、まだものにはなっていないが徐々に形になってきた。あと本大会まで8カ月ということで、ここからが勝負だと思っている」

Q:今日は1トップ、2トップの両方を試したいと言っていたが、スタメンで起用した森本(カターニャ)&岡崎(清水)の評価は?

「2トップでスタートしたのは、その後のやりくりを考えた時にスムーズだという計算のもとだった。その中で森本にはもちろん点を期待していて、それ以外の要求はほとんどしていないが、点に絡むプレー、それから自分で1点とってくるということで、彼が前に突っ込んだおかげで取れた点もある。そういう意味で、まだ代表に合流して2試合目というところで、よく結果をだしてくれた。ただ、まだ彼が先発でやるにはやらなくてはいけないことがたくさんあると思う。しかし、切り札的な使い方なら今でも十分やっていけると思っている」

Q:戻り、切り替えといったハードワークに感謝したとおっしゃっていたが、監督の評価基準はそこにあるということか?

「ハードワークというよりも、基本的なことをきっちりやるということ。システムや戦術論も大事だが、基本をキッチリどんな時でもやっていくことが癖にならないといけない。
この相手なら戻らなくても大丈夫だろう・・・だと、戻らなきゃいけないときに戻れなくなるのでどんな時でも全力で戻れと言っている。今日も中澤(横浜FM)、闘莉王(浦和)含めて戻りが素晴らしかった。全体として気持ちでハードワークというよりも、基本をきっちりやるということを今回の評価基準としていた」

Q:新しく呼んだ選手に対する評価は?

「我々は試合だけで選手を評価しているわけではなく、練習を含めて選手を見ている。今回呼んだメンバーのなかには、短い時間しか試合に出せなかったメンバーもいるが、それぞれ本当によく持ち味をだしてくれた。スタメンでポジションを争えるかといわれたら、争えない面も確かにあるかもしれないが、それぞれが持ち味をだしてくれたことで、チームとしての幅が広がったと思う。

最後の石川(F東京)も、あそこで勝負してクロスを挙げるというのはなかなかできる選手がいないし、寿人(佐藤/広島)も、彼にはラスト15分で仕事をできる選手になってほしいと言っているが、点はとれなかったものの、(点に)絡む仕事をしてくれた。大久保(神戸)のシュートのこぼれにも入っていてくれたし。

そういう意味で、それぞれがいい持ち味を出してくれたと思う。岩下(清水)は試合では使えなかったが、ストッパーは試合途中で交代するのが難しい。しかし、練習のなかで十分存在感を出してくれたと思っている」

Q:岡崎選手の成長に対する評価は?

「ある意味、代表にきてから1年余りでの彼の成長のスピードは驚きに値する。ボディバランス、おそらく体幹をやってくれているんだと思うが、蹴った後に体がぶれなくなった。今まではボールを蹴るのはあまり得意ではなかったが、そこに顔を出せるようになった。

また、彼の得点はほとんどがワンタッチプレーで(ボールを)持った時にはあまり入らないが、そういう自分の特徴を知って、飛び込んでいくことができる。確か代表で18試合で14点くらいあげていると思うが、これは驚異的な数字。彼がこのままもう一皮むけてくれたらいいストライカーになると期待している」

Q:攻撃の形は狙い通りだったと思う反面、そこにこだわり過ぎているのでは?

「(10月8日の)香港戦のほうがそれが顕著でみんながそれを狙うばっかりで・・・という状況だったと思う。でも逆に言うとそれが狙える状況だったので、狙えるときには狙っていって、これが狙えない相手になったとき、フリーじゃない状況になったときには、自然とバランスが取れてくるんじゃないかと思う。
今はこれくらい(狙いの)意識が高いくらいで丁度いいと思っている。代表を離れてクラブに戻った時に、いいこなれかたをするのではないかと。あるひとつのことができた時に、できていないところを探すとチームはいい方向にいかない。できたところを見て行くことが、チーム作りのなかで大切だと思うので、そういう意味で今はこれで十分だと思っている」

Q:今野選手(F東京)の評価は?

「正直、今野と寿人については地元ということでぜひ使ってやりたいと思っていた。ただ、力が劣っているのに使ったわけではない。今野にはボランチでもできることを見せてもらいたかったが、十分活躍してくれた。ボール際の強さは代表の中でも際立っているし、詰めの速さ、いいパスも出してくれたので、十分満足している」

Q:このシリーズでは9月に出た課題に取り組むというテーマだったと思うが、強い相手とできなくて予定が狂ったということはないか?

「相手がどうなるかなんてことは僕にできることではないので、そのなかで僕らは、ロングボールをけられたときに周りの選手が止まっているのか、戻ってるのかという感じで見ている。これがガーナだったらどうだっただろうという見方をしている。
そういう意味で全く狂ってはいないし、相手が違ったからテストができなかったとは思ってない。強いところとやれるに越したことはないが、問題ない。

今後の強化スケジュールも、日本でやる試合というのはいい時期でないといいメンバーで来れないが、これは当然で、東の端にまでインターナショナルマッチデーの3日間でベストメンバーで来てくれることはそうなくて、こちらから行くしかない。
ラッキーなことにインターナショナルマッチデーが3月に3日間あるので、調整はついていないが弾丸でもいいので出向いてやりたいという要望はだしている。リーグとの調整もあるだろうし未定だが、できたらそういう試合を5月までにやっておきたいと思っている。ただ、来月の南アフリカ遠征にいけて、1試合ができるのはアジアの国としては恵まれた状況だと思っている」

以上
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