10月3日(土)J1 第28節 浦和 vs 千葉(15:30KICK OFF/埼玉)
スカパー!生中継 Ch182 15:20〜(解説:川勝良一、実況:倉敷保雄、リポーター:朝井夏海)
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『Final7』を迎えたJ1で、埼玉スタジアム2002で激突する9位浦和と17位千葉。ここまで思うような結果を残せていない両チームのぶつかり合いとなるが、終盤戦に向けてリーグの混迷度は増しており、浦和は依然として上位を射程圏内に、一方の千葉もまだまだ残留圏浮上に向けて予断を許さない状況が続いている。そんな2チームの激突とあって激戦は必至である。
ホーム2連戦目を戦う浦和は、前節横浜FMに1−2と苦杯を喫しており、3連勝を逃す結果を強いられた。終盤戦に向けて最後の逆襲を開始しようかという矢先に水をさされた格好だが、同試合のエジミウソンの得点シーンにも見られたように、積み上げてきたコンビネーションサッカーの片鱗は輝きを失っていない。何度か守備のバランスを崩してしまった場面は課題となったが、チームが着実に前進し続けていることを忘れてはならないだろう。
また、実に10試合ぶりにゴールを挙げたエジミウソンが復調の気配を見せていることも心強い。横浜FM戦後には得点王争いについても言及するなど、自らのなかでも再び自信を取り戻した様子が窺えた。頼れるエースのゴールこそ、チームの勝利を手繰り寄せる何よりの近道となる。これまでの自らの鬱憤を晴らすためにも、さらに信頼し続けてくれた指揮官の期待に応えるためにも、浦和が誇る褐色のストライカーの目には2戦連発弾しか映っていないはずだ。
一方、そんな浦和とのアウェイ戦に臨む千葉にとっては、これまで江尻篤彦監督のもとで目指してきたサッカーを展開するのみ。現在5分け6敗と11試合勝利から見放されているチームは、前節の山形戦でも焦りのサッカーを展開してしまったが、高さを活かしての強引なまでのゴールを決めるなど心は折れていない。順位で水をあけられている浦和が相手とあって劣勢が予想されるものの、1点が流れを変える可能性もあるだけに、持ち前の粘り強さの先にこそ勝利が待っている。
7連敗のあとに迎えた上昇気流を逃してしまった浦和。だが、その一方ではケガ人の回復で徐々に蓄えられていく戦力と、決してぶれない指揮官の存在がチームを前進させ続けている。何より熱烈な応援を繰り広げるサポーターの目の前で、ホームでの2連敗は許されない。そして、ここでの勝利が上昇への第2波となる可能性もまた十分にある。
以上