17日、前橋市小相木という場所にある1軒のファミレスが店を閉じた。ここ数年は、草津のホーム戦後にこのファミレスの西側端の席を「指定席」にしてJ's GOALのコメントやレポートを書いてきただけに、ショックは大きい。それまでいくつかのファミレスで仕事をしてきたが、なぜかこのファミレスが一番落ち着いて仕事ができた。
他のファミレスでは閉店時間の午前2時ギリギリまで居座ることに対して、あからさまに冷たい視線を浴びたこともあった。でも小相木のファミレスは、数百円のお代わりドリンク1杯で4〜5時間以上も粘る貧乏ライターを温かく見守ってくれた(と勝手に思っている)。
今季の試合後は、ごく稀に草津の若手選手たちと遭遇することもあった。選手の生活圏内のため利用する選手もいたようだ。選手と挨拶を交わす謎のライターの姿をみて、ファミレスのスタッフも筆者がサッカー関係の仕事をしていると悟ったらしい。
スタッフの話によると、このファミレスには草津に練習生として在籍していた選手が調理場でアルバイトをしていたこともあって他の選手も利用していたという。店全体が草津ファンだったのだ。自分の正体が薄々バレ始めてからは閉店間際にデザートを差し入れしてもらったりして恩恵を受けてしまった。
先週のホーム戦後、あるスタッフは「お店が終わったらひと段落するのでザスパの試合を観に行きます!」と言っていた。ファミレスでくつろぐ選手たちは普通の若者だが、ピッチでの彼らはサムライだ。ぜひピッチで躍動する彼らの雄姿をみてほしいと思う。
筆者はと言えば、次のホーム戦後、どこのファミレスで仕事をしようかと頭を悩ませている。これは結構、深刻な問題だ。
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2009.09.18 Reported by 伊藤寿学