J2第39節、熊本は鳥栖を迎えて九州ダービーを戦い、2−1で勝利。ホームでは24節の岐阜戦(この試合は水前寺開催)以来ですが、KKウイングでは何と6節(4/5)の札幌戦以来、実に5ヶ月ぶりの白星。キックオフを迎える頃には上がっていましたが、試合開始前に激しい雨が降ったにも関わらず、鳥栖サポーターも含めて8,000人を超える多くの観客が集まった中でのゲームは、白熱したものとなりました。
そして試合前からなぜか会場全体がフワフワした雰囲気に包まれていたのは、そう、あの「声、枯れるまで。体、果てるまで。SHOUT for SHOOT! Jリーグ」のPVでおなじみの、藤本泉さんが果たして来ているのか!? という、「たぶん来てくれてると思うけど、実際にこの目で確かめるまでは落ち着かない」っていう、期待と不安がない交ぜになった気持ちを、私も含めて抱いていたからなんだと思います。(ま、飛行機のチケットとか、仕事のスケジュール調整とかあるでしょうから、数日前には決まってたんだと思いますけどね…)
さて、熊本にやってきてくれた彼女、日帰りという慌ただしいスケジュールの中でも、コンコースでお客さんを迎えたり、メディアの取材に応じたり、両チームのゴール裏へ行って九州ダービーに呼んでくれたお礼を述べる等、頑張ってくれたようです。次回は是非、おいしいラーメンや自然も満喫してください。
そして試合の方は、先制して追いつかれながらも、木島選手と山内選手のコンビで勝ち越し! 終盤も耐えて、スタジアムについにその瞬間がやってきたのでした。
記者席で試合を見終わると、そのままピッチレベルで行なわれるインタビューの様子を見て、記者会見が行なわれる部屋へ移動するのがここ数ヶ月の流れでしたが、この日ばかりは選手たちの表情を収めなければ!との思いで、取材パスと写真撮影用のビブスを慌てて交換。報道受付でその対応をしてくれているボランティアの女性スタッフたちも、久しぶりの、劇的な、九州ダービーでの勝利を目の当たりにして、笑顔を見せながらも目には涙を浮かべていました。
実は、このJ2日記が始まって以来、クラブスタッフの方から、運営を支えてくれているボランティアの皆さんを取り上げてほしいというリクエストをいただいていました。「じゃあ、試合後に皆で“お疲れさまー!”って感じで、飲み物を持って乾杯しているところを撮りましょう!」って、ずーっと前から話していたのですが、ホームでなかなか勝てていない事もあって、これまで実現していなかったのです。
そして遂に9月12日、それが叶いました。写真に写っているのは運営に関わるボランティアの皆さんですが、ここには写っていないサポーターの有志も、毎試合終了後に重いピッチ看板の後片付けを手伝ったり、スタンドの清掃をしてくれています。
チームはこれで2連勝。ダービーでのホーム初勝利や、Jリーグ加入後通算100ゴール、藤本泉さんの来場等、忘れられない出来事がたくさん重なって、KKウイングが笑顔で包まれた1日となりました。
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2009.09.14 Reported by 井芹貴志