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【J1:第14節 柏 vs F東京】プレビュー:カップ戦で自信を取り戻した柏がF東京を迎え撃つ。好調同士の激突は好ゲームの予感漂う。(09.06.19)

6月20日(土)J1 第14節 柏 vs F東京(19:00KICK OFF/
スカパー!生中継 Ch180 18:50〜(解説:水沼貴史、実況:田中雄介、リポーター:小野寺志保)
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5月には公式戦5連敗を喫した柏だが、6月に入ってからはチーム状態が上向き、ヤマザキナビスコカップの3試合では2勝1分という成績を収めた。決勝トーナメント進出には残念ながらあと一歩届かなかったが、これからの巻き返しを図る柏にとって、良い流れを掴んだ形で迎えるリーグ戦再開となる。

柏のチーム状態回復は、5月までに数多く抱えていた負傷者が、このリーグ戦中断期間中に戦列へ復帰できたことが要因に挙げられるだろう。大宮から期限付き移籍で獲得した小林慶行はもう少し時間がかかりそうだが、ここにきてポポ、杉山浩太、栗澤僚一、太田圭輔、村上佑介らが復帰。加えて今週水曜に行われた拓殖大学とのトレーニングマッチや木曜の紅白戦ではフランサもプレーしており、この変幻自在の足技を持つブラジル人も今節復帰の可能性が高まってきた。また、山崎正登、茨田陽生といった若手や、これまでは出場機会の少なかった阿部嵩といった選手たちもヤマザキナビスコカップでは活躍を見せた。「怪我から戻った選手、ナビスコカップで活躍した選手、誰を起用するか迷う」と、ようやくメンバーが揃ったことに高橋真一郎監督も嬉しい悲鳴を上げている。おそらく良い流れを踏襲するため、カップ戦で結果を残した選手を中心に、F東京戦へのスターティングメンバーを組むのではないかと思われる。

だが「勢い」という点では、対するF東京も負けてはいない。リーグ戦中断期間中のヤマザキナビスコカップは2勝1分、予選リーグ最終節の清水戦では攻守ともに清水を圧倒し、決勝トーナメント進出を自力で手繰り寄せた。試合終了間際に見せたGK権田修一の見事なPKストップも、チームを大いに勢いづかせた。

そのF東京の中でも、特に切れの良さを印象づけたのが石川直宏である。彼の持ち味である切れ味鋭い縦への突破力は、単にチャンスを演出しただけでなく自らもゴール挙げ、ヤマザキナビスコカップ予選B組1位通過の原動力となった。右サイドだけに縛られることなく、中央、逆サイドなど、ゲームの展開次第で的確にスペースを見つけ出し、相手守備網を切り裂く鋭利な動きは、今節も注目ポイントのひとつである。F東京としても、リーグ戦はここまで14位に甘んじており、上位進出を目指すために、カップ戦の勢いそのままに柏を降して一気に上昇気流に乗りたい。

柏はいかにF東京の両サイドを抑えることができるか。高橋監督はじめ選手各々も、「石川だけでなく、代表から合流する長友佑都の攻め上がりにも要注意」と声を揃える。ここでは連敗中に見受けられたような受ける守備よりも、取り戻した自信を生かしアグレッシブに仕掛けることが得策だろうか。つまり、ヤマザキナビスコカップ予選リーグ最終節の京都戦で、村上佑介の攻撃力が京都の渡邉大剛のオーバーラップを封じたように、村上や菅沼実がF東京のオープンスペースを突き、それによって石川や長友のサイド攻撃の威力を半減させられれば活路は開けるはず。

リーグ戦では17位の柏と14位のF東京と、ともに下位に甘んじるが、カップ戦で調子を取り戻した両者だけに見応えのあるゲーム展開になることが予想される。カップ戦2試合連続ゴールのカボレと3試合連続ゴールの李忠成という好調ストライカー同士の対決にも注目したい。

以上

2009.06.19 Reported by 鈴木潤
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