J1&J2クラブの戦力を徹底分析
横浜FM横浜F・マリノス
フランスの知将が創造する、横浜FM流シャンパン・サッカー今季のみどころ
昨季7位に終わった横浜FMに、『フランス革命』が訪れようとしている。新監督は、4月で満60歳を迎えるフランス人のエリク モンバエルツ氏。資本提携先のシティ・フットボール・グループのネットワークを駆使し、14カ国約30名の中から厳選された知将だけに、その手腕は否応なしに注目される。就任会見では「(守備の)強みは持ち続けながら、攻撃面の改善をしていかないといけない」と昨季の状況を把握済み。とはいえ、戦力補強で大きな上積みはなかった。その中で、どんなアタッキングのメソッドを落とし込むかが最大の焦点と言える。
キャンプでは大きな変革こそ見られなかったが、藤本淳吾の1トップへのコンバートというサプライズがあった。ここに攻撃強度を高めるヒントが隠されているかもしれない。テクニシャン藤本は、裏への動き出しやワンツーなど、攻撃時のスペース活用術も非凡。そこに指揮官が着目したとしたら、典型的なストライカーに依存しない、ある意味“0トップ”的発想のフレキシブルな攻撃を標榜するはず。前線と中盤が高次元で連動する横浜FM流シャンパン・サッカーを確立させ、『革命』を巻き起こせるか。
また、実績あるベテラン・中堅が多いため、大崩れの不安は少ないが、タイトルを狙うには『のびしろ』が欲しいところ。そこで期待したいのが、昨季後半に出場機会を得た佐藤優平だ。敵陣をかき回す無尽蔵のスタミナが、チーム躍進の起爆剤になる可能性を秘めている。
以上
Reported by 小林智明(インサイド)
開幕時の予想布陣
期限付き移籍からの復帰組と新人が各3人・計6人の新戦力が加わった今季の補強は、おとなしいという印象。だが裏を返せば、現有戦力への信頼が厚いと言える。練習試合のメンバーを見ても、リーグ戦2位と天皇杯制覇を果たした一昨年度の布陣がベースであることに変わりはない。
システムは、2012年後半から採用する4-2-3-1を継続。5季連続でキャプテンを務める大黒柱・中村俊輔のトップ下は不動だろう。
また、昨季リーグ最少失点を記録したディフェンスも不変。GKは、一昨年から安定感が増す榎本哲也が一番手。攻撃的守備がウリの飯倉大樹が続く。
センターバックは中澤佑二、栗原勇蔵の円熟コンビがどっしり構え、能力的には遜色ないファビオがいるのも頼もしい。サイドバックの右・小林祐三、左・下平匠はともに経験値が高く、ハイレベル。成長著しい奈良輪雄太は、左右のサイドバックをこなせる貴重なバックアッパーだ。
ダブルボランチは、昨季負傷により十分稼働できなかった2人、富澤清太郎と中町公祐のユニットが復活しそう。左右の2列目はドリブラー齋藤学、ダイナモ佐藤優平、マルチロール兵藤慎剛、レフティー藤本淳吾という多士済々の面々が2つのイスを争う。藤本は宮崎キャンプの練習試合・群馬戦で1トップにコンバートも試されていた。ただし、FW適性があるのかは未知数。その練習試合の際には、昨季8得点の伊藤翔とエース候補ラフィーニャが体調不良で不在だったことも付け加えておこう。優勝争いに名乗りを上げるためにも、FWの軸を固めることが先決に違いない。
以上
Reported by 小林智明(インサイド)
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