J1&J2クラブの戦力を徹底分析
仙台ベガルタ仙台
『球際・切り替え・走力』で相手を上回り、新生・仙台はゴールを目指す今季のみどころ
昨季4月に就任した渡邉晋監督が今季も引き続き指揮を執る仙台だが、チームの戦い方には少なからず変化が生まれる。
まずは顔ぶれが大きく入れ替わった。ここ数シーズンで主力として活躍してきた赤嶺真吾、角田誠、太田吉彰といった選手たちが移籍した。一方、新たに多くの選手が仙台に加入。また、期限付き移籍から3人が復帰した。
大きな選手の入れ替わりがあった以上、昨季とまったく同じスタイルのままでは戦えない。また、残留争いに巻き込まれた昨季の戦い方から攻守両面で改良を加える必要もある。
その中で、選手・コーチ時代を含めて仙台の組織作りをつぶさに見てきた渡邉監督は、これまでの仙台の強みと新たな強化策のキーワードとして「球際・切り替え・走力」を挙げた。
この3つの要素が最もよく表れ、今季注目したい部分はどこか。この項では、『ボールを奪い返す場面』を挙げたい。
渡邉監督は就任当初から、攻守の素早い切り替えを重視しており、特に守備から攻撃に切り替える場面では「相手にボールを持たれた瞬間からもう自分たちの守備は始まる」とする。奪い返す意識を強く持って『切り替え』ること、それを『球際』での1対1の強さに反映させること、そしてそれを90分間遂行できる『走力』をチームとして有すること。
ボールを奪う場所、奪い方、そして奪った先のゴールへの道筋。これらがゴールという結果に繋がる場面が増えれば増えるほど、新しい仙台は成長していくだろう。
以上
Reported by 板垣晴朗
開幕時の予想布陣
現在の仙台は様々なメンバーの組み合わせを試しながら練習試合が行われている段階であるため、ひとまずここでは昨季終盤の組み合わせをベースに予想フォーメーションを組んでいる。しかし新加入選手にはセンターバックの渡部博文のように前所属チームで実績を重ねてきた選手も多く、開幕時の先発メンバーがこの予想から半分以上入れ替わっていても不思議ではない。
渡邉監督は「4-4-2を基本として、そこにオプションを加えていく」という方針を早くから打ち出している。この並びにおけるどのポジションでも競争は激しくなったが、攻撃的ポジションでの競争は特に熾烈だ。
昨季よりも高い位置でボールを奪うのであれば、フィニッシュまでの道を切り開くためには素早い判断力と攻守両面での運動量が必要となり、特に2列目は心身両面での消耗が激しい。コンディションや戦略によって入れ替わりが激しくなることが予想できる。キャンプ序盤の練習試合では、杉浦恭平や奥埜博亮が好調だ。
また、FWでは実績ではウイルソンがリードしているが、昨季終盤の負傷の影響もあり先発が約束されてはいない。新人時代の2011年以来の2桁得点を目指す金園英学、松本で経験を積んだ山本大貴らが最前線で暴れ回ることが期待される。場合によっては、昨季に試みられたように、野沢拓也やハモン ロペスのような独特のリズムを持つ選手を下がり気味のFWとして配置することもあるだろう。攻撃の迫力とバリエーションが増すポジション争いを期待したい。
以上
Reported by 板垣晴朗
- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- 2024J1昇格プレーオフ
- bluelock2024
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE