J1&J2クラブの戦力を徹底分析
大分大分トリニータ
田坂監督体制5年目、J2優勝に向け開幕ダッシュ今季のみどころ
新たに15選手(2種登録含む)が加わり、メンバーが大幅に刷新された大分は、Jクラブの中で最も早く始動した。
昨季、勝点1差で昇格プレーオフ進出を逃した悔しさを胸に、今季は「J2優勝」に挑む。長くタフなシーズンを戦い抜くには、スタートダッシュでアドバンテージを得ることが最低条件だ。「そのためにどのクラブより早く始動した」と就任5年目を迎えた田坂和昭監督。これまでの4年間で1度もスタートダッシュを口にしなかった指揮官は、「開幕5試合で勝点10以上」をノルマに掲げ、その後も3勝1分1敗ペースで勝点を積み上げる皮算用だ。そのための素地を作る上で、昨季終盤戦で見せた「縦に速いサッカー」をベースに、成熟と精度を上げることに心血を注いでいる。
始動から1カ月は守備に主眼を置いたメニューが多く、トレーニングマッチを通してポジショニングやボールの奪いどころなど約束事の確認をし、戦術を細かく落とし込んだ。攻撃では守備陣がボールを奪った瞬間、前線の選手が「ボールを受ける役割」「前に飛び出す役割」など同時性を持った動きを取り入れて、機能的な崩しを見ることができた。また、サイドでのコンビネーションでチャンスメイクする場面は、昨季見られなかった形だ。
戦術はすでに浸透している。あとは試合感覚を取り戻す確認作業を行いつつ、選手のコンディションが上がるのは待つのみだ。
以上
Reported by 柚野真也
開幕時の予想布陣
始動から1カ月は3バックを採用していたが、これには理由がある。「サイドの絞りやポジショニングなど、うちのコンセプトを落とし込みやすいから」と田坂和昭監督。まずは守備を構築するためのステップであったが、想像以上に堅固なブロックからカウンターが発動したのは思わぬ収穫だ。ただ、攻撃面においてポゼッションに難があり、逃げ切りのオプションとして採用が考えられる。
当然完璧な戦術などないが、バランスが良く、ボールを動かせ、相手を崩しやすい4バックの可能性が高い。今季もダニエルが攻守の核となるが、間の使い方が巧妙で、単調になりがちな縦に速いサッカーにリズムをつけることのできる兵働昭弘の存在は大きい。ボールの収まりどころも中央に2つできる。プレースキッカーとしての能力も高く、今季の攻撃のバリエーションは増えそうだ。
期待の新戦力であるエヴァンドロと岡本英也は短期間でチーム戦術を理解し、トレーニングマッチでも好プレーを披露した。岡本はスピード、テクニック、運動量、シュートセンスが高水準で、今季はストライカーとチャンスメーカーの二役を担うだろう。エヴァンドロは身体能力が高く、パワーとスピードはこれまで来た外国籍選手の中でも群を抜く。テクニックもあり、得点感覚も非凡。今季20得点も不可能な数字ではない。
たとえシステムが変わっても、前述の4選手に守備リーダーの山口貴弘を加えた5選手がチームの骨格となるだろう。派手さはないが期待が持てるシーズンとなるはずだ。
以上
Reported by 柚野真也
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