J1&J2クラブの戦力を徹底分析
熊本ロアッソ熊本
小野体制2年目でさらなる進化を目指す。今季も昇格プレーオフ進出が目標今季のみどころ
小野剛監督体制の2年目となった熊本。昨季チーム得点王となった澤田崇や守備の軸の1人だった橋本拳人が移籍し、さらに藤本主税など経験のある選手が引退するなど顔ぶれは大きく変わったが、平繁龍一や常盤聡、クォン ハンジンなど攻守でチームを牽引できる選手、また田中達也、鈴木翔登といったキャラクターの際立つルーキーと、ポジションや年齢でもバランスの取れた補強に成功。「昨季築いたベースをさらに高め、選手が持っている良さをさらに引き出せる」(小野監督)編成になったと言えるだろう。
またスタッフ陣も一部入れ替わり、中国・杭州緑城でも小野監督と一緒に仕事をした経験を持つ池田誠剛氏がコンディショニングアドバイザーに就任。ケガなどを未然に防ぐためのケアや試合に合わせていかにピークを持っていくかのノウハウ、そしてシーズンを通して戦うベースとなる身体作りといった面でも、選手たちをサポートする。
チームとして目指すスタイルは、昨季同様に前線からアグレッシブなプレッシャーをかけ、その勢いをフィニッシュまで繋ぐ攻撃で、判断まで含めた精度の向上が大きなカギ。90分を通じてハードワークするという姿勢はチーム内に文化として浸透・定着してきたこともあり、今季はそれをさらに進化させ、パススピードの高速化などプレー全体の強度、いわゆるインテンシティーを高めることもテーマとなりそうだ。
今季も選手たちが自らで立てた目標は『J1昇格プレーオフ進出』。「RISING 絆 180万馬力」と発表された今季のクラブスローガンの通り、光り輝く未来への一歩を踏み出す。
以上
Reported by 井芹貴志
開幕時の予想布陣
基本的なシステムは昨季と同じ4-2-3-1を採用することが濃厚だが、プレシーズンのトレーニングマッチでは一部3バックにもトライしており、シーズン中には選手の組み合わせなども考慮して柔軟に変えることも考えられる。2月10日の時点では岡本賢明と平繁龍一が別メニュー調整している以外は離脱者はおらず、開幕までには2人も合流できそうだ。
まずGKは、広島から原裕太郎が加わり4人体制となった。澤村公康GKコーチの下、明るい雰囲気の中でも激しい競争が続いているが、コンディションや気持ちの充実度では加入2年目の金井大樹が存在感を示している。
DFでは新加入のクォン ハンジン、大谷尚輝が能力の高さを発揮。経験値では昨季41試合出場の園田拓也が群を抜いており、カバー能力の高いクォンと中央でコンビを組めば相手の攻撃もしっかり跳ね返すことができそう。サイドバックは左の片山奨典、右の藏川洋平と経験豊富なベテランが有力。ただ、鳥栖から完全移籍(昨季までは期限付き移籍)となった黒木晃平も豊富な運動量を誇り、本来の守備的MFとしてだけでなくサイドバックとして起用される可能性も十分。
ボランチは、やはり完全移籍となった髙柳一誠と養父雄仁が筆頭候補だが、上村周平やキム ビョンヨンも定位置確保を狙う。前線はタレントが豊富で、巻誠一郎だけでなくアンデルソンも好調。ワイドには2年目の嶋田慎太郎のほか、新加入の田中達也、小牧成亘、坂元大希など自ら仕掛ける能力の高いルーキーが揃う。
以上
Reported by 井芹貴志
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