J1&J2クラブの戦力を徹底分析
神戸ヴィッセル神戸
布陣は盤石。初タイトルのカギは勝者のメンタリティーか今季のみどころ
「勝者で今季を締めくくりたい」。ネルシーニョ新監督が1月20日の新体制会見で力強く放った言葉だ。同じ会見で「即戦力が揃った」と笑みを浮かべてもいる。
渡邉千真や安田理大ら実績ある選手が加入した今季。マルキーニョスやシンプリシオら大型補強が話題を集めた昨季に劣らぬ主力候補の補強に成功した。クラブ初のJ1タイトルへ、盤石の態勢が整ったと見ていい。
補強ポイントの1つは「ポジション別の質の高い競争力」(高橋悠太統括本部長)。そういう意味で注目したいのは安田の加入であろう。元日本代表で左サイドバックのスペシャリストが、昨季終盤に浮上したサイド攻撃のバリエーション不足を一気に解消してくれる可能性は高い。安田自身も「神戸に全てを捧げる。サイドの攻撃を盛り上げたい」と自分の役割を把握。“魂の男”が新風を吹かせそうだ。
アタッカー陣にも魅力的な顔ぶれが揃った。まず昨季のチーム得点王であるマルキーニョスと高速ドリブラーのペドロ ジュニオールが残留。そして研ぎすまされた得点感覚を持つ渡邉が加入し、既存の小川慶治朗や森岡亮太らも含め、誰がレギュラーを勝ち取るか読めないほど選手層に厚みができた。
あとは、この恵まれたタレントをネルシーニョ監督がどうまとめあげ、いかに勝者のメンタリティーを育むか。勝つチームを作る上で「戦術の整理、フィジカルと個人スキルの向上」を掲げる名将、その手腕が試される。
以上
Reported by 白井邦彦
開幕時の予想布陣
鹿児島キャンプ前の練習を見る限り、基本フォーメーションは4-3-3、あるいは4-1-4-1。2月5日に行われたゲーム形式の練習ではアンカーにキャプテンのチョン ウヨンを置き、その前に前田凌佑と新加入のフェフージンを配したシステムを試していた。だが、途中からウヨンがセンターバックの中央に入り、右に高橋祥平、左に増川隆洋を配す3バックも試している。チョン ウヨンによると「途中から3バックの中央に入るように監督から言われた」とか。おそらくオプションの1つだろうが、現時点では基本陣形になる可能性も否定できない。
また、興味深いのはフェフージンの動きだ。積極的に2列目から相手DFの背後へ走り込むプレーは、昨季の神戸にはあまり見られなかったパターン。この超攻撃的な彼のスタイルを生かすユニットを作れれば、相手は守備の的を絞りにくくなるに違いない。焦点は誰とボランチを組むか。前田が「(主力チーム入りに)最初は驚いた」と話すように、田中英雄や三原雅俊を含めたレギュラー争いはまだ始まったばかりだ。
もう1つポイントを挙げるなら、森岡亮太の起用法だろう。昨季は主にトップ下を務めたが、この日は右サイドハーフに。森岡は「まだ前のほうの選手への指示はそれほどないので、なんとも言えない。でも、監督はサイドバックの上がりを求めている」と、この起用法について言及。森岡を経由した組み立てとは違う、新しいベクトルの攻撃になりそうだ。
以上
Reported by 白井邦彦
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