J1&J2クラブの戦力を徹底分析
鹿島鹿島アントラーズ
若き選手たちの成長と的確な補強により、充実した戦力が揃う今季のみどころ
トニーニョ セレーゾ監督のチームづくりも3年目を迎え、今季は結果が求められるシーズンだ。一昨季はベテランと若手を併用し5位に終わったものの、昨季で思い切った刷新を図ったチームは3位という成績を残した。
FIFAワールドカップ・ブラジル大会では0人だった日本代表にも、柴崎岳、昌子源、植田直通が選出されるようになった。それ以外にも土居聖真、カイオなども他チームから警戒される選手に成長を遂げ、さらにそのあとを追う選手たちも出てきている。チームはいまだ右肩上がりの状況と言えるだろう。
ただし、成長ばかりを喜んでいられる猶予はもはやない。5季連続でリーグタイトルを逃すのは、鹿島にとってクラブワーストに並ぶ記録。もし今季も優勝できなければワースト記録を更新してしまう。チームの若返りに成功したと評価されるのもタイトルを獲得してこそ。
2011年以来となるAFCチャンピオンズリーグへ出場し、オリンピック予選やワールドカップ予選も絡んでくる今季は、代表選手を抱えれば抱えるほどチームの状態を良好に保つことが難しくなる。それを予期して、リオデジャネイロ・オリンピック世代(U-22)の中心選手である植田直通のポジションにファン ソッコ、2列目に金崎夢生を獲得し、充実の戦力を揃えた。
厳しい日程が続く今季は、選手としての価値を証明するには絶好の機会でもある。かつての鹿島では、クラブと代表を行き来する選手がいるのは当たり前のことだった。その中で結果が求められ、タイトルを獲得してきた。そうした先達に比肩する能力があるのかどうか、若い選手たちが問われている。
以上
Reported by 田中滋
開幕時の予想布陣
若い選手たちが昨季から成長したことに加え、ファン ソッコ、高崎寛之、金崎夢生などの実力者を獲得したことで選手層は分厚く変じた。各ポジションに2人の選手が揃い、AFCチャンピオンズリーグが並行する厳しいスケジュールにも戦力を落とすことなく戦える準備が整う。
特に、移籍選手たちが加わったポジションは先発争いが激しい。センターバックは昌子源と植田直通の日本代表コンビに、韓国代表復帰を狙うファン ソッコが絡むことになるだろう。3人とも対人能力が高く、ヘディングなどの競り合いも強い。ビルドアップにも長けているファンの存在は、日本代表の2人にもいい刺激となるだろう。
金崎夢生が加わった2列目のポジションは、最も体力の消耗が激しくなることもあって分厚い選手層となった。土居聖真、遠藤康、中村充孝、金崎夢生、豊川雄太、本山雅志、杉本太郎といずれ劣らぬアタッカーが揃う。唯一、カイオがケガで出遅れてしまったことは誤算だが、金崎の加入がこのポジションの選手たちに競争意識をさらに強くさせた。誰が出ても見劣りすることはないだろう。
トップには高崎寛之が加入し、裏のスペースを突く動きや動き出しの質で勝負する赤﨑秀平と、タイプの違うFWが揃った。相手の特長に合わせた戦い方の幅をもたらしてくれるだろう。
3月8日のJリーグ開幕戦に限って言えば、昨季の実績がある選手を起用していくだろうが、それまでにAFCチャンピオンズリーグで2試合(2月25日、3月4日)を戦うことになる。それを踏まえたメンバー構成になるはずだ。
以上
Reported by 田中滋
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