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C大阪セレッソ大阪

桜の再生へ、充実の戦力を揃えて1年でのJ1復帰を目指す
今季のみどころ

まさかのJ2降格という屈辱を味わった昨季の反省を踏まえ、出直しを図る今季、唯一無二の目標は、『1年でのJ1復帰』。クラブ再生のために、オフの動きも活発だった。新指揮官には、2005年にサンパウロ(ブラジル)をFIFAクラブ世界選手権(現クラブワールドカップ)優勝に導き、2006年には鹿島を率いた経験を持つパウロ アウトゥオリ氏を招へい。チームの基盤作りができる体制を整えた。

選手については、懸念されていた戦力の流失は最小限に留まり、韓国代表GKキム ジンヒョン、DF丸橋祐介、山下達也をはじめ主軸の残留にも早々に成功。夏までの契約が維持された元ウルグアイ代表FWフォルランと元ドイツ代表FWカカウ、始動後の契約更新となった日本代表MF山口蛍、扇原貴宏、長谷川アーリアジャスールも含めて、ベースがほぼ維持できた。

その上、ムードメーカーのDF茂庭照幸がバンコクグラス(タイ)から復帰し、FW玉田圭司、MF橋本英郎といった元日本代表を獲得。MF関口訓充、DF中澤聡太、椋原健太といった経験値の高い即戦力の加入も心強い。 レアル・マドリード・カスティージャ(スペイン)で昨季プレーしていたブラジル人MFパブロは、クラブが求めていた攻撃に変化を付けられるアタッカーだ。

昨季、2種登録ながら天皇杯でも活躍したMF阪本将基をはじめ、高円宮杯U-18チャンピオンシップを制したC大阪U-18から5名がトップ昇格するなど、今後が楽しみな高卒新人も7名加わった。選手層も一気に分厚くなり、今季こそ、もう失敗は許されない。本来いるべきステージに戻るべく、チーム一丸となって、強者揃いのJ2の舞台で頂点を目指す。

以上

Reported by 前田敏勝

開幕時の予想布陣
開幕時の予想布陣

初の対外試合となった2月12日の横浜FC戦、13日の群馬戦では、ともに4-3-3のフォーメーションを採用していたが、キャンプでは守備戦術から構築していたこともあって、2試合連続スコアレスドローと攻撃陣は不発。連動性なども未成熟な部分が多く、開幕までの整備が急務となっており、今後はシステムの変更なども想定される。

ただし、ベースとなるのは「モビリティの高いサッカーをやりたいと思っているので、前の3人にはある程度の自由を持たせてやっている」とアウトゥオリ監督も言うような、フォルラン、カカウというビッグネームに、新外国籍選手のパブロを絡めた前線の形。彼らを支えるのが、昨季8月の負傷による長期離脱から復帰した山口蛍や、扇原貴宏、長谷川アーリアジャスールらが揃う攻守の中核を担う中盤だ。

守備陣では、左サイドの要となる丸橋祐介、中央に構える山下達也、桜の砦として君臨し続けるGKキム ジンヒョンは不動の地位を築く。基本的には昨季の主力を中心とした構成が想定されるところだが、玉田圭司、橋本英郎、茂庭照幸、関口訓充をはじめとする即戦力も存在感を示しており、楠神順平、安藤淳、藤本康太ら現有戦力も含めて、今季はJ2屈指の実力を持つメンバーがどのポジションにもひしめき、チーム内での競争も激しい。それだけに、攻守のバランスを大事にするアウトゥオリ監督が、どのような陣容を整えて開幕に挑むのかは、大きな注目となるだろう。

以上

Reported by 前田敏勝

※予想スタメンは2月14日時点のものです。

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