J League・スカパー!New Year Cup
日程・結果
「2015 Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」の鹿児島ラウンド第2日が11日に行なわれ、浦和レッズとジュビロ磐田が対戦。初戦を引き分けていた浦和は3-4-2-1、白星スタートだった磐田は4-2-3-1の布陣で試合に臨んだ。
開始早々から浦和が攻め込むと、10分に先制ゴールを奪う。青木拓矢のロングボールから左サイドでボールを持った橋本和がクロスを上げると、ゴール前でズラタンがボレーシュート。ボールはクロスバーを直撃し、こぼれ球に反応した宇賀神友弥が詰める。シュートは磐田DFにブロックされたが、最後は「ごっつぁんだったが、結果を出せて良かった」という武藤雄樹が押し込み、新戦力が絡み合って均衡を破った。
リードした浦和は先制後も両サイドから揺さぶって試合を支配する。一方、磐田は31分に小林祐希のスルーパスから森島康仁がシュートを狙ったが、わずかに枠の外。40分には上田康太の右CKから小林がニアサイドでヘディングシュートを放ったが、クロスバーの上に外れて同点とはならなかった。
前半アディショナルタイム、浦和にビッグチャンスが訪れる。柏木陽介の右CKをファーサイドの石原直樹がヘディングで合わせたが、シュートはポストを直撃し、追加点とはならなかった。
1点差のまま折り返すと、後半開始直後の50分に浦和がPKを獲得。左CK時、ゴール前のポジション争いで槙野智章が森下俊にファウルを受けた。しかし、この槙野のPKを磐田GKカミンスキーがストップ。58分にもゴール前で得たFKを柏木が直接狙ったが、再びカミンスキーのセーブに阻まれた。
磐田は59分に森島に代えて松井大輔を投入。浦和も青木が負傷したため、小島秀仁を交代でピッチに送り出す。
序盤の1点のみで終盤に突入したが、68分に浦和が追加点を奪う。右サイドから森脇良太がクロス。いったんはゴール前で駒野友一にクリアされたが、ファーサイドで拾った橋本がボレーシュートを放ち、ついにカミンスキーの牙城を破った。78分にも橋本が左サイドから中央にロングボールを送ると、石原がヘディングでそらし、逆サイドの宇賀神にボールが渡る。そのままドリブルで持ち込み、左足を振り抜いて3点目を決めた。
磐田は87分に藤田義明のボール奪取から小林が抜け出し、カウンターから1点を返したが、3-1のまま試合終了。
これで1勝1分けとなった浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、新戦力について「チームへのなじみは非常に早い」と手応え。「ACL初戦までに、戦術には完全にフィットするのではないか」と続けた。
一方、1勝1敗となった磐田の名波浩監督は「柏木のところはJ1のどのクラブも消しきれない。入ってくる縦パスのケアとワンツーやフリックについては(対策を)言っていたがやられた」と浦和のサッカーを振り返った。
鹿児島ラウンドの最終日は14日に実施。浦和は清水エスパルス、磐田はロアッソ熊本とそれぞれ対戦する。
文=サッカーキング編集部
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