秋田vs山形の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2022年7月17日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第27節 2022年7月17日(日)18:03KO ソユースタジアム
試合終了
00前半2
0後半0
5SH12
6CK6
9FK12
2
10試合未勝利の秋田。“奥羽本戦”でトンネルを脱出できるか
秋田は前節、甲府とのアウェイ戦を1-3で落とした。立ち上がりに押し込むも決め切れず、32分に先制を許す。後半にスキを突かれて立て続けに2失点した。ここ数試合の秋田は高い位置でボールを奪う守備は比較的機能しているが、自陣での失点しない守備に脆さが見えるだけに、綿密な修正が求められる。
とはいえポジティブな要素もある。キャプテンの稲葉 修土が約2カ月ぶりにピッチに立ち、武 颯が第13節以来の得点を決めた。離脱していた選手も少しずつ戦列に戻っており、チームの一体感をより高めて逆境を乗り越えたい。
対する山形は前節、ホームで熊本と対戦し0-1で敗戦。開始9分にCKから失点し、最後まで崩し切れなかった。岡山との再試合があるとはいえ、13位に低下した現状を受け、クラブは夏の移籍期間でディサロ 燦シルヴァーノと樺山 諒乃介を期限付き移籍で獲得。即戦力の期待がかかる2選手を加えて前線を強化し、勢いよく秋田に乗り込む。
秋田と山形は先制すると負け知らずの共通点があり、秋田は6勝1分で山形は8勝5分となっている。大きな意味を持つ1点を取るための両チームの試合運びにも注目だ。
秋田のJ2昇格とともに幕を開けた“奥羽本戦”の規定により、昨季山形に負け越した秋田は、今季の山形戦はホームでアウェイユニフォームを着用して戦うことが決まっている。さらに今節は山形サポーターが大挙して押し寄せることが予想され、圧力を掛けてくる。
だが、秋田はそれに対する心構えができている。吉田 謙監督は「ソユースタジアムに来ていただいたすべての皆さまに、感謝の気持ちを持って全力でプレーする。相手のサポーターの皆さまに秋田が素晴らしいチームだと思っていただけるような、圧倒的な秋田らしさで立ち向かうことが大事」とブレはない。そんなチームを力強く後押しするためにも、1人でも多くの秋田サポーターが足を運び、最上級の“奥羽本戦”を実現したい。
[ 文:竹内 松裕 ]