山口vs熊本の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2018年2月25日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第1節 2018年2月25日(日)15:34KO 維新みらいふスタジアム
試合終了
42前半0
2後半1
16SH8
5CK4
9FK15
1
新たな指揮官とともに。予想されるのはショートカウンターの打ち合い
山口がホームに熊本を迎えるこの一戦は、両チームにとって新たな指揮官の下で臨むリスタートとなる。
山口は日本サッカー協会で技術委員長などを歴任した霜田 正浩監督が新たに指揮を執る。日本代表のヴァイッド ハリルホジッチ監督などの招聘に尽力し、日本サッカー界屈指の参謀役として知られる新指揮官。これまでにFC東京、千葉などでコーチを務めたが、Jリーグの監督は今回が初めて。指導者としての手腕が試される。
“霜田レノファ”のコンセプトは『攻撃的サッカー』。前線から積極的にボールを奪いにいき、奪ってから縦に速く攻めることを目指す。開幕1週間前のプレシーズンマッチ・広島戦では、目指す方向性の一端を披露したものの、連動性がまだ足りないことも露呈。霜田監督は「長い1年を見据えて、連係や戦術の意思統一を図っていきたい」と、チームが発展途上にあることを示唆するが、今季掲げる「ゴール前に選手がなだれ込むような情熱的サッカー」を開幕戦で見せてくれることを期待したい。
熊本は昨季21位に終わり、明治安田J3の結果によって降格をまぬがれたという屈辱を晴らすための船出となる。そのタクトを握るのは、過去に大宮をJ1昇格に導いた経験を持つ渋谷 洋樹監督。今季は最終ラインと前線に経験豊富な選手を加え、組織的な守備をしながら試合の主導権を握り、ボールを奪ってからの速い攻撃で得点に結びつけるサッカーを目指している。
速い攻撃を意識しているチーム同士の対戦とあって、ショートカウンターの打ち合いが予想される。昨季はともに苦しんだだけに、どちらもスタートダッシュを決めて波に乗りたい。
[ 文:田辺 久豊 ]