千葉vs名古屋の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2017年3月11日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第3節 2017年3月11日(土)14:03KO フクダ電子アリーナ
試合終了
21前半0
1後半0
18SH8
6CK2
16FK20
0
期待高まる、スタイルのぶつかり合いと双子対決
リーグ戦での顔合わせは千葉が最後にJ1で戦った2009年以来、実に8年ぶり。J1昇格を目標に掲げる両者が開幕3戦目で早くも激突する。
ホームの千葉はここまで町田、山形に1勝1分。ホーム開幕戦だった前節の山形戦では後半に先制を許しながらも、フォアチェックからの展開でPKを獲得し、1-1のドロー。町田戦に続き、山形戦でも前半に主導権を握った中、決定機を逸したのが引き分けの大きな要因となった。序盤からコンパクトな陣形を敷き、積極的にプレスを掛ける戦法だけに、終盤の息切れは織り込み済み。早めにチャンスをものにできるかがカギとなる。
名古屋は前節、快勝した開幕戦の岡山戦とは一転、岐阜のパスワークに苦しんだ。1点を追う90分に内田 健太のゴールでなんとか追い付き、勝点1を確保。ただ、ボール支配率では似通ったスタイルを志向する岐阜の後塵を拝し、目指すサッカーはまだ発展途上との印象が強く残った。一方で、「後半には修正できた」と振り返った風間 八宏監督にぶれはない。永井 龍、佐藤 寿人ら前線のタレントの能力の高さは論じるまでもなく、戦術との融合が進めば、リーグ屈指の攻撃力が発揮されるだろう。
千葉のフアン エスナイデル監督、名古屋の風間監督ともに、相手に合わせるタイプの指揮官ではなく、千葉の「ハイプレス、ハイライン」と、名古屋の「パスサッカー」がぶつかり合うガチンコ勝負が予想される。自らのスタイルを貫き通せたチームが勝利を手中に収めそうだ。
もう1つの注目点は、千葉の佐藤 勇人と名古屋の佐藤 寿人の双子対決。実現すればJ1の舞台で対峙した2009年以来となるだけに、期待が高まる。
[ 文:大林 洋平 ]