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磐田vs鹿島の見どころ(明治安田J1リーグ:2024年8月11日)

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“2枚看板”を欠く磐田。渡邉の生かし方が最大の焦点

エコパスタジアムで行われる明治安田J1第26節では、18位・磐田と2位・鹿島が激突する。

磐田は正念場を迎えている。7日に行われた前節・新潟戦は、前半に2点のリードを許す苦しい展開を強いられたが、後半は松本 昌也古川 陽介、そして磐田でのデビューを飾った渡邉 りょうら途中交代の選手たちが流れを変え、ジャーメイン 良の2ゴールで同点に。内容では苦しみながらも土壇場で追いついて勝点1という最低限の結果を持ち帰ったが、ここ5試合は勝ちなし。ホームで迎えられる今節、この流れを断ち切りたいところだ。

今節は、新潟戦で通算4枚目のイエローカードを受けたジャーメインと、一発退場となったマテウス ペイショットが出場停止。対戦相手にとって最も脅威を与えていた前線の2枚看板を欠くことは大きな痛手だ。ただ、中断期間にC大阪から期限付き移籍で加入した渡邉 りょうが、デビュー戦において一撃必殺のスルーパスでチームの同点ゴールを演出。早速、目に見える結果を残したことは大きな収穫となった。

「りょうは守備もうまくやってくれますし、攻撃ではライン間でボールを受けて前を向いてパスやシュートに持っていく形のクオリティーをすごく持っている選手だと、短い時間ですけど、練習の中で感じていた」(松本)。

ストライカー2人を出場停止で欠く今節、この男にかかる期待は大きい。スピードがあり、相手の最終ラインと駆け引きするアイディアが豊富なストライカーは、マテウス ペイショットともジャーメインとも特徴は異なる。渡邉をチームとしてどのように生かすかが今節最大のポイントだ。

「ジャメ(ジャーメイン)やペイショットが出られないぶん、新しい選手が出たときに自分の持っている良いプレーを出して結果を出すことで、これからの戦い方も大きく変わってくると思う。出た選手が生きるような、自分たちがやろうとするサッカーをブレずにやることが大事になると思う」(松本)。

鹿島は言うまでもなく難敵だ。前節は鳥栖に3-0で快勝し、中断明けを最高の形でリスタートした勢いがある。この結果、首位・町田とも勝点3差に詰め寄った。8シーズンぶりのリーグ制覇に向けて勢いをさらに加速させる意味でも、しっかりと勝ち切って連勝を飾ることをもくろんでいるだろう。

鳥栖戦でチームの先制点となるミドルシュートを沈め、右SBながら今季7得点目をマークした大卒ルーキーの濃野 公人が2試合連続ゴール中と好調をキープ。また今夏、ベルギーから帰ってきた三竿 健斗は鳥栖戦で加入後初先発し、チームの2点目に絡む活躍を見せた。彼が早々にフィットしたのも好材料だ。

3月末に行われた前回対戦では、磐田が内容では善戦したものの、前半にハンドによって与えたPKを鈴木 優磨に仕留められ、その1点に泣く格好となった。二度目の対戦となる今節、磐田がリベンジを果たすか、勢いのある鹿島がシーズンダブルで力の差を示すか。その結末に注目だ。

[ 文:森 亮太 ]





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