名古屋vs大分の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2019年10月5日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第28節 2019年10月5日(土)14:03KO パロマ瑞穂スタジアム
試合終了
10前半0
1後半1
18SH7
4CK1
10FK12
1
フィッカデンティ体制2試合目の名古屋。攻撃の形を構築できるか
見どころを要約すると・・・
・名古屋は前節、守備を重視した戦いで1-1の引き分け。マッシモ・フィッカデンティ監督の戦い方が見えた
・マッシモ・フィッカデンティ監督にとって今節はホーム初陣。攻撃の形をどれだけ整備できたか
・大分は前節、最下位の磐田に敗戦。名古屋とは今季四度目の対戦だが、これまでと異なる展開になりそう
2月に始まった明治安田J1も残りはちょうど2カ月、7試合を残すのみとなった。競馬で言えば第4コーナーを回りいよいよラストスパート。上位グループ、下位グループと分かれてしまったものの、それぞれの目標に向けて白星を積み重ねていきたいところだ。
11位の名古屋の目標はJ1残留だ。シーズンの序盤は安定した戦いで上位にとどまっていたものの、第12節から急失速。16試合でわずかに1勝と、まさかの残留争いに巻き込まれてしまった。クラブは9月23日に風間 八宏監督との契約を打ち切り、新たにマッシモ フィッカデンティ監督を迎えた。今節はそのマッシモ フィッカデンティ監督のホーム初お披露目となる。
8位の大分は勝点39。9位の神戸が勝点35と少し離れており、昨季のJ2降格ラインが勝点39だったことを考えると、最初に設定していたJ1残留という目標はクリアできそうだが、まだまだ上を狙える余地はある。この試合で勝点を積み上げ、余裕を持って上位を目指したい。
名古屋と大分はJリーグYBCルヴァンカップの同組で今季四度目の対戦となる。成績は名古屋の1勝2分でいずれも接戦である。しかし、名古屋は監督が交代して新体制になったばかり。以前とは真逆の堅いサッカーを展開しようと模索している状況で、前回までの戦い方はあまり参考にならない。
名古屋は前節・広島戦がマッシモ フィッカデンティ監督の初采配だった。わずか1週間足らずの準備期間で、名古屋の課題だった守備を整備。セットプレーから失点を喫したものの、ジョーと前田 直輝の見事なコンビネーションで同点に追いついた。
しかし、シュート数は前後半合わせてわずかに3本。ボールの保持率も大きく広島に後れを取った。これまでどんな相手でも自分たちが主導権を握ってゲームを進めてきた名古屋だが、直近10試合で平均2.5失点という守備を改善するために、引くときはしっかり引いて、とにかく守りを固める戦術をとったことで、最大の特長だった攻撃力も半分以下に落ちた印象だ。まずは守備を固めてというところだろうが、今後どのように攻撃にシフトして勝点3を狙うのか。残り試合も少ないだけに早く攻撃の形を確立したい。
対する大分の前節は、最下位の磐田に苦杯を喫した。右サイドの松本 怜と田中 達也の連係プレーなどで前半から主導権を握った大分だが、無得点で折り返した後半、磐田に数少ないチャンスを決められ先制点を許す。それでも途中出場の三平 和司がPKを獲得し同点に追いつくと、さらに猛攻を仕掛けたが、90+6分に一瞬のスキを突かれて決勝点を献上。9月のホーム2連戦を2連勝とはいかなかった。ただ試合内容は悪くなく、夏に補強した田中のスピードは、そうした選手を苦手とする名古屋にとって脅威になりそうだ。
さらに両チームとも久しぶりのデーゲーム。蒸し暑さがまだ残るパロマ瑞穂スタジアムでどんな戦いが繰り広げられるのか。名古屋も大分も有終の美に向けたきっかけとなる試合をしたいところだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
・名古屋は前節、守備を重視した戦いで1-1の引き分け。マッシモ・フィッカデンティ監督の戦い方が見えた
・マッシモ・フィッカデンティ監督にとって今節はホーム初陣。攻撃の形をどれだけ整備できたか
・大分は前節、最下位の磐田に敗戦。名古屋とは今季四度目の対戦だが、これまでと異なる展開になりそう
2月に始まった明治安田J1も残りはちょうど2カ月、7試合を残すのみとなった。競馬で言えば第4コーナーを回りいよいよラストスパート。上位グループ、下位グループと分かれてしまったものの、それぞれの目標に向けて白星を積み重ねていきたいところだ。
11位の名古屋の目標はJ1残留だ。シーズンの序盤は安定した戦いで上位にとどまっていたものの、第12節から急失速。16試合でわずかに1勝と、まさかの残留争いに巻き込まれてしまった。クラブは9月23日に風間 八宏監督との契約を打ち切り、新たにマッシモ フィッカデンティ監督を迎えた。今節はそのマッシモ フィッカデンティ監督のホーム初お披露目となる。
8位の大分は勝点39。9位の神戸が勝点35と少し離れており、昨季のJ2降格ラインが勝点39だったことを考えると、最初に設定していたJ1残留という目標はクリアできそうだが、まだまだ上を狙える余地はある。この試合で勝点を積み上げ、余裕を持って上位を目指したい。
名古屋と大分はJリーグYBCルヴァンカップの同組で今季四度目の対戦となる。成績は名古屋の1勝2分でいずれも接戦である。しかし、名古屋は監督が交代して新体制になったばかり。以前とは真逆の堅いサッカーを展開しようと模索している状況で、前回までの戦い方はあまり参考にならない。
名古屋は前節・広島戦がマッシモ フィッカデンティ監督の初采配だった。わずか1週間足らずの準備期間で、名古屋の課題だった守備を整備。セットプレーから失点を喫したものの、ジョーと前田 直輝の見事なコンビネーションで同点に追いついた。
しかし、シュート数は前後半合わせてわずかに3本。ボールの保持率も大きく広島に後れを取った。これまでどんな相手でも自分たちが主導権を握ってゲームを進めてきた名古屋だが、直近10試合で平均2.5失点という守備を改善するために、引くときはしっかり引いて、とにかく守りを固める戦術をとったことで、最大の特長だった攻撃力も半分以下に落ちた印象だ。まずは守備を固めてというところだろうが、今後どのように攻撃にシフトして勝点3を狙うのか。残り試合も少ないだけに早く攻撃の形を確立したい。
対する大分の前節は、最下位の磐田に苦杯を喫した。右サイドの松本 怜と田中 達也の連係プレーなどで前半から主導権を握った大分だが、無得点で折り返した後半、磐田に数少ないチャンスを決められ先制点を許す。それでも途中出場の三平 和司がPKを獲得し同点に追いつくと、さらに猛攻を仕掛けたが、90+6分に一瞬のスキを突かれて決勝点を献上。9月のホーム2連戦を2連勝とはいかなかった。ただ試合内容は悪くなく、夏に補強した田中のスピードは、そうした選手を苦手とする名古屋にとって脅威になりそうだ。
さらに両チームとも久しぶりのデーゲーム。蒸し暑さがまだ残るパロマ瑞穂スタジアムでどんな戦いが繰り広げられるのか。名古屋も大分も有終の美に向けたきっかけとなる試合をしたいところだ。
[ 文:斎藤 孝一 ]