大分vs神戸の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2019年8月10日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第22節 2019年8月10日(土)19:03KO 昭和電工ドーム大分
試合終了
10前半1
1後半0
5SH5
5CK3
10FK11
1
藤本憲明はいきなりの古巣戦。大分は組織力で神戸攻略を狙う
見どころを要約すると・・・
・7日、大分は藤本憲明の神戸への完全移籍を発表。藤本はいきなりの古巣戦となる
・大分は藤本の穴を埋められるか。オナイウ阿道、後藤優介、三平和司らに期待がかかる
・積極補強を進める神戸。大分の地に降り立つアンドレス・イニエスタとダビド・ビジャに期待
明治安田J1第22節の神戸戦を3日後に控えた8月7日、大分が藤本 憲明の神戸への完全移籍を発表した。対戦直前、リーグ最高予算チームによるリーグ最低強化費チームからの戦力の引き抜きは巷間の話題を集めたが、現在の順位は、J2からの昇格組である大分が9勝6分6敗の6位、神戸が6勝4分11敗の15位とアンバランスな状況だ。
金銭面も含めて全力で慰留に努めたにもかかわらず藤本が流出したことは、大分にとって大きな痛手となった。昨季J2で12得点をマークしてチームのJ1昇格に貢献し、6年ぶりとなるJ1のステージに挑んだ今季、序盤の好調に導いたエースの穴を埋めなくてはならない。シーズンが進むにつれて特徴的なスタイルを研究され、要所を抑えられるようになったことで、最近は藤本に良い形でボールが入らなくなっていたが、それでもワンチャンスを仕留める決定力と相手を引きつけて周囲を使うお膳立ては、チーム戦術の中で不可欠なピースだった。
現時点でその穴を埋める最大有力候補は、チーム内得点ランク首位のオナイウ 阿道だ。1トップでもシャドーでも起用され、強度もある。ほかに前節の鳥栖戦で出場した後藤 優介と三平 和司もチームスタイルへのなじみが深く、昨季J2でともに10得点を挙げた。3月に左ひざ軟骨損傷を負い、順調にリハビリ中の伊佐 耕平は、待望の復帰まであと少しといったところだ。今節にもいきなりの古巣戦に臨む可能性のある藤本の前で、元チームメートの意地を見せたい。大宮から期限付き移籍で加入した嶋田 慎太郎が早速出場する可能性もある。
一方の神戸は三田 啓貴や宮 大樹らを放出し、GK飯倉 大樹をはじめ、トーマス フェルマーレン、ジョアン オマリと、積極的な補強を行っている。第17節の名古屋戦に5-3で勝利したあとは、清水、湘南、横浜FMに3連敗を喫したが、前節のG大阪戦では2点のビハインドから追いつき、勝点1を手にした。世界的プレーヤーを擁しながらなかなか結果がついてこないもどかしさもあるが、フロントとチーム両面の動きで状況打開へとつなげたい。
夏休み真っ盛りの昭和電工ドーム大分に、アンドレス イニエスタやダビド ビジャがやってくる期待を込めて、そのプレーを間近に見ようと、チケットは席種によってはすでに完売している。顔を並べる神戸のスタープレーヤーたちを、大分の組織的サッカーでどう上回っていくかも、興味深い見どころの1つだ。大分の小塚 和季とアンドレス イニエスタとのファンタジスタ対決にも注目したい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
・7日、大分は藤本憲明の神戸への完全移籍を発表。藤本はいきなりの古巣戦となる
・大分は藤本の穴を埋められるか。オナイウ阿道、後藤優介、三平和司らに期待がかかる
・積極補強を進める神戸。大分の地に降り立つアンドレス・イニエスタとダビド・ビジャに期待
明治安田J1第22節の神戸戦を3日後に控えた8月7日、大分が藤本 憲明の神戸への完全移籍を発表した。対戦直前、リーグ最高予算チームによるリーグ最低強化費チームからの戦力の引き抜きは巷間の話題を集めたが、現在の順位は、J2からの昇格組である大分が9勝6分6敗の6位、神戸が6勝4分11敗の15位とアンバランスな状況だ。
金銭面も含めて全力で慰留に努めたにもかかわらず藤本が流出したことは、大分にとって大きな痛手となった。昨季J2で12得点をマークしてチームのJ1昇格に貢献し、6年ぶりとなるJ1のステージに挑んだ今季、序盤の好調に導いたエースの穴を埋めなくてはならない。シーズンが進むにつれて特徴的なスタイルを研究され、要所を抑えられるようになったことで、最近は藤本に良い形でボールが入らなくなっていたが、それでもワンチャンスを仕留める決定力と相手を引きつけて周囲を使うお膳立ては、チーム戦術の中で不可欠なピースだった。
現時点でその穴を埋める最大有力候補は、チーム内得点ランク首位のオナイウ 阿道だ。1トップでもシャドーでも起用され、強度もある。ほかに前節の鳥栖戦で出場した後藤 優介と三平 和司もチームスタイルへのなじみが深く、昨季J2でともに10得点を挙げた。3月に左ひざ軟骨損傷を負い、順調にリハビリ中の伊佐 耕平は、待望の復帰まであと少しといったところだ。今節にもいきなりの古巣戦に臨む可能性のある藤本の前で、元チームメートの意地を見せたい。大宮から期限付き移籍で加入した嶋田 慎太郎が早速出場する可能性もある。
一方の神戸は三田 啓貴や宮 大樹らを放出し、GK飯倉 大樹をはじめ、トーマス フェルマーレン、ジョアン オマリと、積極的な補強を行っている。第17節の名古屋戦に5-3で勝利したあとは、清水、湘南、横浜FMに3連敗を喫したが、前節のG大阪戦では2点のビハインドから追いつき、勝点1を手にした。世界的プレーヤーを擁しながらなかなか結果がついてこないもどかしさもあるが、フロントとチーム両面の動きで状況打開へとつなげたい。
夏休み真っ盛りの昭和電工ドーム大分に、アンドレス イニエスタやダビド ビジャがやってくる期待を込めて、そのプレーを間近に見ようと、チケットは席種によってはすでに完売している。顔を並べる神戸のスタープレーヤーたちを、大分の組織的サッカーでどう上回っていくかも、興味深い見どころの1つだ。大分の小塚 和季とアンドレス イニエスタとのファンタジスタ対決にも注目したい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]