鹿島vs清水の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2018年8月5日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第20節 2018年8月5日(日)18:33KO 県立カシマサッカースタジアム
試合終了
10前半0
1後半0
8SH10
5CK1
16FK9
0
- 90+1'西 大伍
鹿島は6連戦のラストマッチ。好調・清水をホームに迎撃
7月18日から始まった鹿島の6連戦は、この一戦でひと段落を迎える。明治安田J1が再開された第16節・磐田戦から、中3日、中2日、中2日、中3日と5試合を戦い、2勝2分1敗。まずまずの成績ではあるが、上位を狙うにはもう一つ勝利を積み上げて連戦を締めくくりたい。
その対戦相手となるのは清水だ。台風12号の影響により第18節・横浜FM戦が延期となったため、中断明けから3試合しか戦っていないが、3連勝で順位を暫定8位まで押し上げてきた。特に3試合で1失点と守備に改善が見られたのは、中断前と比べると大きな変化だ。新加入のドウグラスも2試合連続で決勝点を挙げており、攻守がうまくかみ合ってきた。
前回の対戦は2月25日の開幕戦だった。前半から清水のペースで進んだ試合は、11分にペナルティーエリア内の混戦からクリスランが左足で強引にシュートに持ち込むとポストに直撃。そのほかにも40分に金子 翔太のクロスに走り込んだ石毛 秀樹がレオ シルバに倒されてPKを獲得。しかし、キッカーのクリスランのシュートはクォン スンテがキャッチ。先制の絶好の機会を逃してしまう。そのまま互いに決定機をモノにできず、スコアレスドローに終わった。
ただ、5カ月ほどが経過し、チームの姿はかなり様変わりしている。清水が守備を改善したように、鹿島は攻撃力に改善の兆しを見せている。ビルドアップを整備してゴール前のチャンスの数を劇的に増やした。しかし、連戦を戦ううちにチームに疲労が広がり、前節はFC東京に逆転負け。放ったシュートは5本にとどまり、「ボールを追い越して走っていける選手がほとんどいなかった」(土居 聖真)という声が選手から聞かれた。
また、若いストライカーの活躍にも注目だ。鹿島の鈴木 優磨と清水の北川 航也はともに1996年生まれの22歳。それぞれが育成組織育ちであることも共通項とする二人は、現在7得点で並んでいる。ただ、前節はともにフル出場したがシュートは0本。チームが勝利する確率を高めようとすれば、彼らの躍動が最も効果的だろう。
夏でも日によっては涼しいこともあった鹿嶋でも、今夏は厳しい暑さが続いている。選手にとって連戦の中でコンディションを整える苦労は絶えないが、夏休みで多くの子どもたちも観戦に訪れている。手に汗握る熱戦に期待だ。
[ 文:田中 滋 ]