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福島vs大山のマッチレポート・動画(天皇杯:2024年5月26日)

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圧倒的攻撃力。福島が奪った9つのゴール

Jヴィレッジスタジアムでは、3年連続12回目の天皇杯出場となった福島と、3年ぶり3回目の出場となった大山サッカークラブが対戦した。

福島は直近の明治安田J3第14節・今治戦の先発から、全員を入れ替えた。一方の大山サッカークラブは、高校年代で山形県内の高校やユースで活躍を見せた選手たちも名を連ねた。

立ち上がりは大山サッカークラブが激しいプレスを見せたが、福島は落ち着いて対応し、徐々に相手陣内へ押し込み始める。そして11分、粟野 健翔のクロスをゴール前で受けた清水 一雅が落ち着いてシュートを決めて福島が先制。仙台ユース出身の2人がゴールを生み出した。

その後、福島は決定機を決め切れない場面もあったが、26分には城定 幹大の縦パスを受けた矢島 輝一の落としを、中盤からゴール前に詰めていた加藤 匠人が押し込み、点差を広げた。

大山サッカークラブは31分、ペナルティーエリア近くで直接FKのチャンスを得る。伊勢 陽平のFKはGK山本 海人にセーブされ、こぼれ球を加藤 康佑が押し込もうとするが枠の外。

直後の34分、加藤 匠人、城定と縦パスがつながり、最後は清水がこの日2点目を決めて3-0。39分には清水のクロスを受けた秋山 陽介がゴールを決めて4点目。42分には加藤 匠人から前線へのボールを矢島がヘディングでゴールに押し込み、前半で5-0とした。

後半も福島が相手陣内に押し込み続ける展開となるが、大山サッカークラブもGK佐藤 伸哉が清水のヘディングシュートを右足一本でかき出すなど見せ場を作った。福島は64分、途中出場の高卒2年目・宝納 拓斗がミドルシュートを放つなど決定機は作ったが、後半はなかなか決め切れない。大山サッカークラブは後半、風上に立ったこともあり、いくつかセットプレーから決定機を作り出し、菅原 比呂や加藤 康佑がゴールを狙うが、あと一歩のところで決め切れなかった。

72分、福島は途中出場の澤上 竜二のクロスを受けた粟野がゴールを決めて6点目。83分には澤上のミドルシュートが右ポストに当たった跳ね返りを清水が右足で押し込み、ハットトリック達成。このゴール後、清水から塩浜 遼に交代。その直後の84分、澤上のロングシュートを塩浜がゴールに押し込んで8点目。90+1分には途中出場の大関 友翔のパスを受けた塩浜がこの日2点目を奪取。圧倒的な攻撃力を見せた福島が9-0と大山サッカークラブに大勝した。

福島の寺田 周平監督は2回戦・G大阪戦に向けて「格上とやれるチャンスを勝ち取ったので、J1だからといって受けるのではなく、チャレンジしてぶつかっていきたい」と意気込みを語った。一方、大山サッカークラブの佐藤 完治監督は「今まで出た大会よりは点を取るチャンスを作れた」と、なんとかゴールを決めようと奮闘した選手たちを称えた。

[ 文:小林 健志 ]
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